IMAX(ティッカー:IMAX)
どうもこんにちは。決算書マンです。
みなさんは映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観ましたか?
私は2回観に行ったのですが、1回目は通常字幕版で観て、2回目はIMAX字幕版で観ました。
どちらも大感動でしたが、やっぱりIMAXの方がリッチな感じがしました。(チケット料金がIMAXの方が高いからかもしれませんが)
今や「極上映画体験」の代名詞とも言えるIMAXですが、実はれっきとした上場企業で、アメリカ市場に上場しています。
ティッカーシンボルはそのものズバリ「IMAX」。わかりやすい。
ちょっと気になったので、決算書を見ていきましょう。
①売上高
※単位:千ドル
日本円換算すると400億円くらいの売上高です。
ちょっと大きい中小企業くらいはあるようです。
全体的に増加傾向。
②営業利益
※単位:千ドル
売上高に増加傾向に比べて営業利益は年度によってバラツキがあります。
2015年度をピークに直近2年間は下がり気味。
③純利益
※単位:千ドル
純利益も営業利益と同じようにデコボコしています。
2017年度は売上高に対してスズメの涙程度。
①~③まとめ
※単位:千ドル
2015年度までは良かったのですが、直近2年間は事業規模自体は拡大しているのですが、利益がそれについてきていないようです。
④流動比率
なぜかよくわかりませんが、流動資産と流動負債の記載がなかったので、今回は省略します。
金融機関ならばわかるけれども、このテの企業で流動比率が算出出来ないのは珍しい印象を受けます。
どなたかわかったら教えて下さい!
少なくとも各年度50%は超えているのでまあまあ自己資本は充実しているようです。
明らかに利益効率が年々下がっていっていることがわかります。
⑦営業CF
※単位:千ドル
純利益はかなりデコボコしていましたが、営業CFは割と安定的に稼いでいるようです。
毎年の減価償却費が大きい&本業以外での何かが純利益のデコボコに大きく影響しているのではないかと思われます。
⑧実質投資CF
※単位:千ドル
実質投資CFも営業CFの内々で収めているようです。
⑨実質FCF
※単位:千ドル
実質FCFが毎年プラスを維持しているところを見る限り、なんやかんやで経営自体は安定しているようです。
⑩設備投資比率
多い年でも50%超なのでそれなりに使っていますが、少なくとも身の丈を超えた設備投資はしていないようです。
まとめると、
・事業規模は拡大傾向
・営業利益と純利益はデコボコしている
・利益効率は年々悪くなっている
・財務基盤はまあまあ整っている
・経営は安定しているように見える
ということになります。
提供しているものは「素晴らしい」と思えるのですが、業績自体は取り立てて「素晴らしい」とはあまり思えないのが正直な感想です。