アイロボット(ティッカー:IRBT)
こんにちは。決算書マンです。
今回はお掃除ロボット「ルンバ」や「ブラーバ」でお馴染みのアイロボット(ティッカー:IRBT)の決算書を見ていきましょう。
①売上高
※単位:千ドル
順調に右肩上がりです。
②営業利益
※単位:千ドル
2016年度に一度ヘコみましたが、概して右肩上がりです。
③純利益
※単位:千ドル
営業利益と同じく2016年度に一度ヘコんでいますが、概して右肩上がりです。
①~③まとめ
※単位:千ドル
割とキレイな成長曲線を描いていることがわかります。
④流動比率
最近は下がり気味ですが、それでも100%を超えているので資金繰り的には問題なさそうです。
自己資本比率も最近は下がっていますが、それでも60%以上あるので財務も割と健全なようです。
ROE自体の絶対値はそこまで高くないですが一定の水準は維持&成長しており、ROEとROAも連動しているのでなかなか良いと思います。
⑦営業CF
※単位:千ドル
営業利益・純利益の安定感と比べて営業CFは安定感に欠けます。
ただいずれの年もプラスを維持しています。
⑧実質投資CF
※単位:千ドル
2017年度以外は設備投資などにほとんどお金を使っていないことがわかります。
2017年度だけガッツリ使っていますが、概して設備投資にお金がかからないようです。
素晴らしい。
⑨実質FCF
※単位:千ドル
2017年度は設備投資にお金を使ったのでマイナスになっていますが、それ以外の年は自由資金を残せているようです。
おそらく2017年度の出費が流動比率と自己資本比率を下げた主な要因なのでは、と推測されます。
⑩設備投資比率
設備投資比率は多い年でも40%以内で、製造業としてはかなり抑制が効いているのではと思います。
まとめると、
・成長軌道に乗っている
・財務は割と健全
・利益効率は一定あり、なおかつ徐々に上昇している
・設備投資に割とお金がかからない割と効率的なビジネス
ということになります。
けっこう褒めてきましたが、個人的には「ルンバ」や「ブラーバ」が今後も売れ続けるのかは疑問が残ります。(そして株価のバリュエーション的にもどうなっているのか。)
ただ現状を見る限りではけっこう優秀な企業のように思えます。