3分で読める決算書

「投資はしたい!けど決算書は読めない!」という人のために、決算書の概要を3分くらいで読めるようにまとめたブログです。グラフを使って直感的に理解できるように努めます。個人的な銘柄研究の忘備録も兼ねています。リクエスト募集中。

ラクオリア創薬(銘柄コード:4579)の決算書

どうもこんにちは。決算書マンです。

去年から株価が派手にジェットコースターしているラクオリア創薬(銘柄コード:4579)を取り上げたいと思います。 

それでは見てみましょう。

 

 

★売上高

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※単位:千円

 

ここ2年間で売上高は急激に伸びています。

 

 

★営業利益

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※単位:千円

 

営業利益もここ2年間で急激に赤字幅が縮小しています。

 

 

★純利益

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※単位:千円

対して純利益は割とデコボコ

 

 

★売上高&営業利益&純利益

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※単位:千円

 

なんとなくですが、傾向としては業績が良くなってきているようです。

 

 

★在庫回転日数

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※単位:日

 

なんじゃこりゃ。

 

 

★売上高&在庫回転日数

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※左軸:売上高(千円) 右軸:在庫回転日数(日)

 

売上高の伸びと在庫回転日数の速まり方が一致しているように見えます。

実際はあまり関係なさそうだけど。

 

 

 

流動比率 

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例のごとく、手元流動性は抜群。 



 

自己資本比率 

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自己資本比率は段々高まっています。

財務基盤はめちゃくちゃに強い。 

 

 

 

ROEROA

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純利益に準じています。
 

 

 

★営業CF 

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※単位:千円

 

やはり営業CFもマイナスですが、ここ2年間でマイナス幅が大幅に縮小しています。 

 

 

 

★実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)

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※単位:千円

 

営業CFのマイナスなどなんのその。

カンケーなく投資はしています。

「資金調達できるから問題ない」と言っているかのようです。

 

 

 

★実質FCF

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※単位:千円

 

当然の結果となっています。 

 

 

 

★設備投資比率

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全然参考になりません。 

 

 

 

★株価の推移

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※単位:円
※年度末決算発表時の株価を記載

 

2017年→2018年にかけてとんでもない株価の上がり方をしています。

黒字化が見えてきたからか。 

 

 

★純利益の推移+来期予想

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※単位:千円

※来期予想は会社予想の数値

 

来期予想で純利益の赤字幅は更に縮まっています。

けどまだ黒字化は果たせず。

 

 

★PERの推移

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※来期予想のPERは、株価=1,377円で計算

※年度末決算発表時のPERを記載

 

2017年まではまだ一貫性があるように見えますが、その後はもうよくわからないことになっています。

 

 

★株価とPERの推移

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※左軸:株価 右軸:PER

※両方とも年度末決算時のものを記載

 

あまり意味がない・・・。

 

 

 

★(おまけ項目①)EV/EBITDA倍率の推移

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※来期予想のEV/EBITDA倍率は、株価=1,377円で計算

※年度末決算発表時のEV/EBITDA倍率を記載

※EV(企業価値)=時価総額+有利子負債ー現金同等物

※EBITDA(減価償却前営業利益)=営業利益+減価償却

※一般的なEV/EBITDA倍率の適正水準は「8~10倍」(それ以下だと割安、それ以上だと割高と見做される)

※EV/EBITDA倍率を使う目的は「国や業態によって税率や減価償却費の水準が違う企業を比較するため」で、EBITDAは実際の利益を示したものではないですが、「いろんな要素を平準化して比較できる」という点では割と役に立ちます。

 

来期でようやくEV/EBITDA倍率がプラス圏に浮上する予定となっています。

ここからが正念場で、今後の業績のチェックは欠かせません。

ただし、今回に関してはまだPERの方が一貫性があるように見えます。

そもそもどちらも一貫性があるように見えない、という問題はありますが。

 

 

 

★(おまけ項目②)株価とEV/EBITDA倍率の推移

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※左軸:株価 右軸:EV/EBITDA倍率
※両方とも年度末決算時のものを記載 

 

もはや見ても意味がない。

 

 

まとめると、

 

・業績はここ2年間で急激に伸びている

・赤字幅も急激に縮小し、黒字化しそうになっている

・財務基盤はめちゃくちゃ強い

・PERとEV/EBITDA倍率に一貫性はなく、今後の推移を見守る必要あり

 

ということになります。

 

とりあえずEV/EBITDA倍率が安定してプラス圏で推移して、なおかつその数値が信用に足るものであれば投資判断を下せそうですが、現状ではどう判断すればいいか全く不明です。