3分で読める決算書

「投資はしたい!けど決算書は読めない!」という人のために、決算書の概要を3分くらいで読めるようにまとめたブログです。グラフを使って直感的に理解できるように努めます。個人的な銘柄研究の忘備録も兼ねています。リクエスト募集中。

マツダ(銘柄コード:7261)の決算書

どうもこんにちは。決算書マンです。

マツダ(銘柄コード:7261)を取り上げたいと思います。

 

それでは見てみましょう。

 

 

★売上高 

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※単位:百万円

 

売上は徐々に伸びています。

 

  

★営業利益 

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※単位:百万円

 

営業利益は2016年がピークでそれ以降はビミョウです。

 

 

★純利益 

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※単位:百万円

 

純利益は2015年をピークとして下降傾向に見えます。

 

 

★売上高&営業利益&純利益 

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※単位:百万円

 

売上だけ先行して伸びていますが、利益はついていっていないようです。

 

 

★在庫回転日数 

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※単位:日

 

在庫回転日数はほぼ変化がありません。

 

 

★売上高&在庫回転日数 

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※左軸:売上高(百万円) 右軸:在庫回転日数(日)

 

在庫回転日数はほぼ変化なしに売上は伸びているので、とりあえず商品は売れてはいるのでしょう。

  

 

流動比率

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手元流動性はギリギリ寄り。

 

 

自己資本比率 

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自己資本比率は普通ですが、年々高まっています。

とりあえず財務基盤は普通のようです。 

 

 

ROEROA

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利益効率は少しずつ悪くなっているようです。

 

 

★営業CF  

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※単位:百万円

 

営業CFはある程度しっかり稼げているようです。

 

 

★実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)

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※単位:百万円

 

毎年の投資額を営業CFの内々で収めているので、堅実にコントロールされているようです。

 

 

★設備投資比率

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それなりに設備投資費はかかっているようです。

製造業なのだから仕方がないと言えば仕方がない。 

 

 

★株価の推移 

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※単位:円
※年度末決算発表時の株価を記載

 

株価は2015年をピークとして年々下がっています。

 

 

★純利益の推移+来期予想 

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※単位:百万円

※来期予想は会社予想の数値

 

純利益の下降傾向に歯止めがかかっていません。

というかけっこうな減益予想です。

 

 

★PERの推移 

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※来期予想のPERは、株価=1,270円で計算

※年度末決算発表時のPERを記載

 

PERの水準は割と安定しているので平均PERは使えそうです。

それで見ると現在のバリュエーションは割高感があります。

そして常に割安水準で推移していたようです。

 

 

★株価とPERの推移 

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※左軸:株価 右軸:PER

※両方とも年度末決算時のものを記載

 

株価の下げよりも純利益の落ち込みが大きく、PERが跳ねています。

 

 

★EV/EBITDA倍率の推移 

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※来期予想のEV/EBITDA倍率は、株価=1,270円で計算

※年度末決算発表時のEV/EBITDA倍率を記載

※EV(企業価値)=時価総額+有利子負債ー現金同等物

※EBITDA(減価償却前営業利益)=営業利益+減価償却

※一般的なEV/EBITDA倍率の適正水準は「8~10倍」(それ以下だと割安、それ以上だと割高と見做される)

※EV/EBITDA倍率を使う目的は「国や業態によって税率や減価償却費の水準が違う企業を比較するため」で、EBITDAは実際の利益を示したものではないですが、「いろんな要素を平準化して比較できる」という点では割と役に立ちます。

 

EV/EBITDA倍率はPERほどではありませんがいちおう安定感はあります。

そして現在のバリュエーションはPERとは違い、ちょこっと割安感があります。

 

 

★株価とEV/EBITDA倍率の推移 

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※左軸:株価 右軸:EV/EBITDA倍率
※両方とも年度末決算時のものを記載 

 

株価の下げとEBITDAの下げはPERほど乖離がなかったようです。

 

 

★営業利益 予想値と実績値の比較 

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※単位:百万円

※予想値は第二四半期時点での数値

 

会社予想の営業利益はある程度は信用出来るようです。

 

 

★純利益 予想値と実績値の比較 

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※単位:百万円
※予想値は第二四半期時点での数値

 

純利益もまた然りです。

気持ち1割弱の下方修正も視野に入れておいた方がいいのではと思います。

 

 

まとめると、

 

・売上は伸びているが、利益がついていっていない

・商品自体の売れ行きは良い様子

・財務基盤は普通

・利益効率は悪化気味

・経営は堅実

・現在のバリュエーションに割安感はない(たぶん適正水準)

・会社予想はある程度は信用出来る

 

ということになります。

 

経営は堅実にやっているようですが、少し「事業規模拡大が先行している感」が否めません。