意外と身近な外国株

日常生活で意外と身近に触れている外国株について、決算書をもとに読み解いていくブログです。グラフを使って直感的に理解できるように努めます。

コーチ&ケイト・スペードもとい、タペストリー(ティッカー:TPR)

どうもこんにちは、管理人です。

 

みなさんは「タペストリー」という会社を知っていますか?

おそらく、あまり知らないでしょう。

 

ではみなさんは「コーチ」や「ケイト・スペード」という会社を知っていますか?

こう言えば女性の方ならば一定数知っているかと思います。

 

先述の「タペストリー」は「コーチ」が「ケイト・スペード」を買収したのちに社名変更したあとの新しい社名です。

 

この会社もアメリカ市場に上場しているので決算書を見ていきましょう。

 

 

①売上高

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※単位:百万ドル

 

2014年~2017年にかけてはほぼ横ばいですが、2018年はケイト・スペード買収の効果もあってか増収しています。

 

 

②営業利益

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※単位:百万ドル

営業利益はここのところ何だか冴えない感じです。

 

 

③純利益

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※単位:百万ドル

純利益も営業利益と同じく、ここのところは冴えない感じです。

 

 

①~③まとめ

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※単位:百万ドル

 

売上自体は2018年に入って増えているのですが、利益がそれについてきていない印象です。 

 

 

流動比率 

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 200%以上をキープしているので概ねOKでしょう。

 

 

自己資本比率 

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自己資本比率は普通です。

可もなく不可もなく。 

 

 

ROEROA

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あからさまにここ数年で利益効率が下がっていっていることがわかります。

2018年は2014年の半分くらいの利益効率になってしまっています。

何が原因だ?

 

 

⑦営業CF 

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※単位:百万ドル

 

営業CFはほぼ横ばいをキープです。

 

 

⑧実質投資CF

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※単位:百万ドル

2018年はケイト・スペード買収でお金をけっこう使っています。 

 

 

⑨実質FCF

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※単位:百万ドル

 

やっぱりケイト・スペード買収で身の丈を超えてお金を使ったようです。

ただ大きな買収が無ければ投資CFは営業CFの内々に収めてあるので、経営は堅実そうです。

 

 

⑩設備投資比率

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なぜか2016年には設備投資比率が急伸していますが、他の年は設備投資費が営業CFのだいたい20%前後になっており、 製造小売業としてはかなり抑制された水準です。

 

 

まとめると、

 

・売上はだいたい横ばい

・近年では利益は奮わない

・ここ数年で利益効率がどんどん下がってきている

・財務基盤は普通

・設備投資にあまりお金を使わなくて済んでいるのでそれは良い

 

ということになります。

 

コーチはルイ・ヴィトンなどのハイブランドではないですがそれなりのブランド力を持っており、「一過性の流行りもの」ではないような気はします。

ただ「ブランドもの業界全体」を取り巻く環境が近年では変わっていっているのかもしれません。

クロックス(ティッカー:CROX)

どうも管理人です。

みなさんはクロックスを履きますか?

実はクロックスはアメリカ市場に上場しています。

早速見ていきましょう。

 

 

①売上高

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※単位:千ドル

 

わかりやすく売上が減少していっています。

パチモンなどがたくさん売られるようになったからでしょうか。

いずれにせよ、クロックスというブランドだけで他社と差別化してサンダルを売るのは現状厳しいようです。

ただ、サンダルだけでいまだに1,000億円以上を売り上げているというのは、何だかそれはそれで凄い気がします。

 

 

②営業利益

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※単位:千ドル

 

デコボコですが、近年は若干の改善傾向が見られます。

 

 

③純利益

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※単位:千ドル

純利益は赤字のままです。

ただ、改善傾向はこちらでも確認できます。

 

 

①~③まとめ

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※単位:千ドル

 

パッと見ではどう見ても「斜陽」にしか見えません。

しかし営業利益と純利益は改善傾向にあるので、何か方策を見つけている可能性はあるにはあります。

 

 

流動比率 

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手元の流動性はキチンと確保出来ているようです。 

 

 

自己資本比率 

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自己資本比率は明らかな減少傾向です。

2013年度には70%以上あったのが、2017年には40%を切っています。

 

 

ROEROA

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直近はマイナスですが、やはり改善傾向にはあるようです。

 

 

⑦営業CF 

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※単位:千ドル

 

2013年度と2017年度を比較すると意外にも営業CFはむしろ増えているようです。

 

 

⑧実質投資CF

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※単位:千ドル

 

業績に合わせて投資CFを調整しているようです。

 

 

⑨実質FCF

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※単位:千ドル

 

直近はお金を残せているようです。 

 

 

⑩設備投資比率

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※2014年度は営業CFが赤字

 

直近は設備投資費を抑えていますが、割とお金はかかっているようです。
 

 

まとめると、

 

・売上は減少傾向

・利益は改善傾向

・手元の資金繰りは問題ない

・財務基盤はここ数年で急激に弱くなっている

・事業の規模感に合わせて投資CFを調整するなど経営陣は割と気を遣いながら経営を行っている模様 

 

ということになります。

 

一時期は大ブームとなり、現在でもちょっと出かけるときなどは割と便利なクロックスですが、安価な模造品が大量に出回ったことにより「ワニのマークがある・なしだけでは勝てない」ということが半ば証明されてしまっています。

いまだに純利益で赤字ではあるものの改善傾向は見られるので、企業として今後どう動いてくるのかに注目です。

アイロボット(ティッカー:IRBT)

こんにちは。管理人です。

今回はお掃除ロボット「ルンバ」や「ブラーバ」でお馴染みのアイロボット(ティッカー:IRBT)の決算書を見ていきましょう。

 

 

①売上高

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※単位:千ドル

 

 順調に右肩上がりです。

 

 

②営業利益

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※単位:千ドル

 

2016年度に一度ヘコみましたが、概して右肩上がりです。

 

  

③純利益

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※単位:千ドル

営業利益と同じく2016年度に一度ヘコんでいますが、概して右肩上がりです。

 

 

①~③まとめ

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※単位:千ドル

 

割とキレイな成長曲線を描いていることがわかります。 

 

 

 

流動比率 

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最近は下がり気味ですが、それでも100%を超えているので資金繰り的には問題なさそうです。
 

 

自己資本比率  

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自己資本比率も最近は下がっていますが、それでも60%以上あるので財務も割と健全なようです。
 

 

ROEROA 

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ROE自体の絶対値はそこまで高くないですが一定の水準は維持&成長しており、ROEROAも連動しているのでなかなか良いと思います。
 

 

⑦営業CF 

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※単位:千ドル

 

営業利益・純利益の安定感と比べて営業CFは安定感に欠けます。

ただいずれの年もプラスを維持しています。

 

 

⑧実質投資CF

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※単位:千ドル

 

2017年度以外は設備投資などにほとんどお金を使っていないことがわかります。

2017年度だけガッツリ使っていますが、概して設備投資にお金がかからないようです。

素晴らしい。

 

 

⑨実質FCF

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※単位:千ドル

 

2017年度は設備投資にお金を使ったのでマイナスになっていますが、それ以外の年は自由資金を残せているようです。

おそらく2017年度の出費が流動比率自己資本比率を下げた主な要因なのでは、と推測されます。

 

 

⑩設備投資比率

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設備投資比率は多い年でも40%以内で、製造業としてはかなり抑制が効いているのではと思います。

 

 

 

まとめると、

 

・成長軌道に乗っている

・財務は割と健全

・利益効率は一定あり、なおかつ徐々に上昇している

・設備投資に割とお金がかからない割と効率的なビジネス

 

ということになります。

 

けっこう褒めてきましたが、個人的には「ルンバ」や「ブラーバ」が今後も売れ続けるのかは疑問が残ります。(そして株価のバリュエーション的にもどうなっているのか。)

ただ現状を見る限りではけっこう優秀な企業のように思えます。

 

ネットフリックス(ティッカー:NFLX)

どうも管理人です。

いまや世界の動画配信市場で絶対王者として君臨しているネットフリックスですが、アメリカ市場に上場しています。(割と周知の事実かもしれませんが)

内情はどうなっているのか見ていきましょう。

 

 

①売上高

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※単位:千ドル

 

わかりやすく右肩上がりで、毎年の増加率も非常に高いです。

 

 

②営業利益

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※単位:千ドル

 

2016年度まではアップダウンを繰り返していましたが、2017年度になって急激に伸びています。

 

 

③純利益

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※単位:千ドル

純利益も2017年度に入って急激に伸びています。

 

 

①~③まとめ

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※単位:千ドル

 

概して急成長しているようです。 

 

 

流動比率  

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 流動比率は普通くらいですが、特に問題は無さそうです。

 

 

自己資本比率 

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 自己資本比率はけっこう低めで、何ならば年々下がっていっているようです。

2016年度には20%を割っています。

 

 

ROEROA

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利益効率は傾向としては何とも言えない感じです。

ただROEROAは連動しているようです。

 

 

⑦営業CF 

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※単位:千ドル

 

売上・営業利益・純利益では急成長しているように見えたこの会社ですが、営業CFは何かの見間違えじゃないかと思うほど惨憺たる結果になっています。

というか売上が増えるに従って営業CFのマイナス幅が広がっているように思えます。

 

 

⑧実質投資CF

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※単位:千ドル

 

そして年々増え続ける投資CF。

 

 

⑨実質FCF

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※単位:千ドル

 

営業CFと投資CFを合わせたら何だかとんでもないことになっていました。

ここには書いてないですが、事実財務CFで毎年借り入れをしており、お金が借りられなくなったら資金繰りに行き詰まる感が存分に漂っています。

 

 

⑩設備投資比率

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前提を言っておくと2013~2014年度は営業CFがプラスですが、2015~2017年度は営業CFはそもそもマイナスです。

なのでグラフのパッと見は2015~2017年度は「設備投資少ないじゃん!」となりますが、逆で「そもそも営業CFがだから意味をなさない。理想を言えば設備投資するな。」ということになります。

いずれにせよ2013~2014年度も営業CFを大幅に超過した設備投資をしているので、かなり危なさそうに見えます。
 

 

まとめると、

 

・業績自体は急成長しているように見える

・財務基盤はかなり弱め

ROEROAは連動している(借金による「ROEのお化粧」がない)

・売上拡大に合わせて営業CFのマイナス幅も拡大している

・かなりの借金依存体質

・基本的に設備投資もガンガン行っている

・超がつくほど攻めた経営

 

ということになります。

 

つまりは企業としては「純利益はプラスだから、資金繰りさえ行き詰まらなければ大丈夫。そして世の中はお金を貸してくれるだろう。だからガンガン攻めた経営をしよう。」といった感じなのだと思います。

「お金を借りられる前提」でけっこう綱渡りな経営している印象を強く受けます。

とは言え企業の成長フェーズ的にも顧客維持的にもこういったことは必要なのかもしれません。

けど個人的にはかなり危ないと思いますし、ハッキリ言って好みの経営手法ではありません。

リシュモン(ティッカー:CFR ※スイス市場上場)

どうもこんにちは、管理人です。

今回はリシュモン(ティッカー:CFR)を取り上げます。

リシュモンとはスイス市場に上場しているジュエリー・時計・ファッションブランドの会社で、主なブランドは

 

カルティエジャガー・ルクルト、IWCモンブランダンヒル

 

などです。

つまりは超高級ブランド会社です。

では中身を見ていきましょう。

 

 

①売上高

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※単位:百万ユーロ

 

多少のアップダウンを繰り返していますが、概ね100億ユーロ(約1兆4,000億円)以上の売上はあるようです。

 

 

②営業利益

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※単位:百万ユーロ

 

営業利益はどちらかというと右肩下がり気味です。 

 

 

③純利益

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※単位:百万ユーロ

純利益も傾向としては右肩下がり気味。

あんまり景気はよくないみたいです。

 

 

①~③まとめ

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※単位:百万ユーロ

 

売上高自体は安定していますが、営業利益・純利益が下降気味なことからどんどん利益効率が悪くなっていることがわかります。

 

 

流動比率 

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毎年300%以上あるので短期の資金繰りは全く問題なさそうです。

 

 

自己資本比率  

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自己資本比率もまあまあありますが、2018年度に入ってから急激に下がっているのは気になります。


 

ROEROA

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やはり企業としての利益効率が下降気味のようです。

2018年度のROEROAは2014年度のそれと比べて2分の1程度にまで下がってしまっています。

 

 

⑦営業CF 

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※単位:百万ユーロ

 

営業利益・純利益は下がり気味でしたが、営業CFに関しては割と安定している印象を受けます。

少なくとも毎年15億ユーロくらいはある模様。

「営業利益・純利益を削っているのは減価償却費が大きいのではないか?」という疑惑が起こってきます。

 

 

⑧実質投資CF

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※単位:百万ユーロ

 

投資CFはデコボコしています。

年度によって企業を買収したりしなかったりでこうなっているものと思われます。 

 

 

⑨実質FCF

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※単位:百万ユーロ

 

使える自由資金は下降気味ですが、それでも自由資金を残せていることに変わりはないようです。

 

 ⑩設備投資比率

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概ね25%~40%くらいのようです。

そこまで少なく抑えてはいないようです。

 

 

まとめると、

 

・売上は安定

・直近では利益効率が年々悪くなっている

・財務基盤は割と強固

・営業CFは割と安定している(減価償却費の負担が大きい?)

 

ということになります。

 

少なくとも「成長企業」とは言えません。

そして利益効率も悪くなっているのを見ると何がしかの構造的な問題はありそうです。

IMAX(IMAX)

どうもこんにちは。

みなさんは映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観ましたか?

管理人は2回観に行ったのですが、1回目は通常字幕版で観て、2回目はIMAX字幕版で観ました。

どちらも大感動でしたが、やっぱりIMAXの方がリッチな感じがしました。(チケット料金がIMAXの方が高いからかもしれませんが)

 

今や「極上映画体験」の代名詞とも言えるIMAXですが、実はれっきとした上場企業で、アメリカ市場に上場しています。

ティッカーシンボルはそのものズバリ「IMAX」。わかりやすい。

ちょっと気になったので、決算書を見ていきましょう。

 

 

①売上高

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※単位:千ドル

 

日本円換算すると400億円くらいの売上高です。

ちょっと大きい中小企業くらいはあるようです。

全体的に増加傾向。

 

 

②営業利益

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※単位:千ドル

 

売上高に増加傾向に比べて営業利益は年度によってバラツキがあります。

2015年度をピークに直近2年間は下がり気味。

 

 

③純利益

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※単位:千ドル

純利益も営業利益と同じようにデコボコしています。

2017年度は売上高に対してスズメの涙程度。

 

 

①~③まとめ

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※単位:千ドル

 

2015年度までは良かったのですが、直近2年間は事業規模自体は拡大しているのですが、利益がそれについてきていないようです。

 

 

流動比率 

なぜかよくわかりませんが、流動資産と流動負債の記載がなかったので、今回は省略します。

金融機関ならばわかるけれども、このテの企業で流動比率が算出出来ないのは珍しい印象を受けます。

どなたかわかったら教えて下さい!

 

 

自己資本比率 

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少なくとも各年度50%は超えているのでまあまあ自己資本は充実しているようです。

 

 

ROEROA

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明らかに利益効率が年々下がっていっていることがわかります。
 

 

⑦営業CF 

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※単位:千ドル

 

純利益はかなりデコボコしていましたが、営業CFは割と安定的に稼いでいるようです。

毎年の減価償却費が大きい&本業以外での何かが純利益のデコボコに大きく影響しているのではないかと思われます。 

 

 

⑧実質投資CF

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※単位:千ドル

 

実質投資CFも営業CFの内々で収めているようです。

 

 

⑨実質FCF

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※単位:千ドル

 

実質FCFが毎年プラスを維持しているところを見る限り、なんやかんやで経営自体は安定しているようです。 

 

 

⑩設備投資比率

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多い年でも50%超なのでそれなりに使っていますが、少なくとも身の丈を超えた設備投資はしていないようです。 

 

まとめると、

 

・事業規模は拡大傾向

・営業利益と純利益はデコボコしている

・利益効率は年々悪くなっている

・財務基盤はまあまあ整っている

・経営は安定しているように見える

 

ということになります。

 

提供しているものは「素晴らしい」と思えるのですが、業績自体は取り立てて「素晴らしい」とはあまり思えないのが正直な感想です。

 

用語説明

当ブログの基本的な用語を説明しておきます。

わからなくなったらちょくちょく見てもらえればと思います。

たぶん3回くらい見れば慣れると思います。

 

まず、当ブログで説明することは以下の事項になります。

 

(全て直近5年間の数値。企業によっては直近2~3年間の数値となる場合もあり。)

①売上高の推移

②営業利益の推移

③純利益の推移

流動比率の推移

自己資本比率の推移

ROEROAの推移

⑦営業CFの推移

⑧実質投資CFの推移

⑨実質FCFの推移

⑩設備投資比率の推移

 

では用語説明に入ります。

 

 

①売上高

言わずもがなでその企業の事業規模の大きさを示します。

 

②営業利益

その企業が「本業から得た利益」を示します。

売上高から売上原価や販管費や広告宣伝費などを差し引いたものになります。

 

③純利益

その企業の手元に「最終的に残った利益」を示します。

企業は本業からだけでなく、財テクなどの本業以外の部分からも利益を得ている&損失を出している場合があるので、そういったものを全てひっくるめたものです。

健全な企業だと「営業利益 > 純利益」となるのですが、財テクなどで上手く行っている企業は「営業利益 < 純利益」となることがあります。

 

流動比率

「短期の資金繰りを示す指標」で、パーセント表記されます。

計算式は「流動資産÷流動負債」です。

流動資産は「1年以内に現金化出来るもの」で、流動負債は「1年以内に支払う義務があるもの」なので、100%を超えていることが望ましいです。

企業によってはこの流動比率が100%を下回っている(つまり、支払い額より手元の現金額が少ない)場合もありますが、こういった企業の場合は金融機関からの借り入れで賄うことがあります。

 

自己資本比率

ざっくり言うと「財務の健全性を示す指標」で、この数値が高ければ高いほど財務が健全ということになります。こちらもパーセント表記。

計算式は「純資産÷総資産」です。

純資産は「利益剰余金や株主資本など、返済の義務がないお金」で、これに「借金など返済の義務があるお金」である総負債を加えたのが、総資産となります。

つまりは自己資本比率は「総資産のうち、返さなくていいお金が何パーセントを占めているのか」ということを示しているとも言えます。

 

ROEROA

どちらも「企業の利益効率を示す指標」となります。

高ければ高いほどいいです。こちらもパーセント表記。

まずROE自己資本利益率(Return On Equity)

計算式は「純利益÷純資産」で、つまりは「投資家から預かったお金を使っていかに純利益を挙げられたか」を示します。

次にROA総資産利益率(Return On Assets)

計算式は「純利益÷総資産」で、つまりは「会社の全ての資産を使っていかに純利益を挙げられたか」を示します。

巷では「ROEが上昇している企業が良い」と言われていますが、個人的にはそうは思わなくて、「ROEの上昇に伴ってROAも上昇している企業が良い」と思っています。

なぜならばROE自己資本比率を下げれば簡単に上昇しているように見えるからです。

つまり

〇 ROE上昇・ROA上昇(全体的な利益効率は上昇している)

△ ROE上昇・ROA下降(全体的な利益効率はむしろ下降している)

となります。

 

⑦営業CF(キャッシュ・フロー

「本業から得た実際のキャッシュ額」を示します。

というのも純利益はあくまでも「会計ルール上の利益額」であり、支払いサイトのズレから「純利益額=実際に入金があった額」とはならないからです。

なので「純利益はプラス・営業CFはマイナス」という企業は割とあります。主に不動産会社とかに多いです。

「別に支払いサイトのズレの問題ならば、営業CFがマイナスでも純利益がプラスならいいんじゃないの?」という声も聞こえてきそうですが、「倒産や不正会計などによって支払いが滞りなく行われるならば」という条件付きならばそれでいいです。

実際に江守HDという上場企業はそれで痛い目を見ています。

 

⑧実質投資CF(キャッシュ・フロー

そもそも投資CFは「設備投資・企業買収・有価証券投資などで実際に支払ったキャッシュ額」と「設備売却・企業売却・有価証券売却などで実際に入ってきたキャッシュ額」を合算したものになります。

ひらたく言うと「企業が投資に使った額」になります。

そして「実質投資CF」は造語なのですが、計算式は「投資CF-有価証券の売買額」となります。

基本的に投資CFは「①有形資産・無形資産の売買」「②企業の売買」「③有価証券の売買」の3つで構成されており、今回は「③有価証券の売買」の影響を取り除き、純粋にその企業が「実際に設備投資・企業買収に使った額」を確認したいと思ったので、今回の項目を作りました。

 

⑨実質FCF(フリー・キャッシュ・フロー

計算式は「営業CF+実質投資CF」で、「企業の手元に残った自由に使える資金額」を示します。

一般的なFCFは 「営業CF+投資CF」なのですが、 有価証券の売買の影響を取り除いた上で企業の手元に残った自由資金を確認したかったので、今回の項目を作りました。

一般的には企業はこのFCFの中から配当や自社株買いや有価証券の売買を行います。

 

⑩設備投資比率

計算式は「(投資CFにおける)有形資産・無形資産の売買額÷営業CF」です。

つまりは「営業CFのうち、どれだけの割合を設備投資費に回しているのか」を求めるものになります。

 

 

 

基本的にはこの10個の数値を当ブログでは示していきます。

もっと本格的に決算書を読むのであれば、長期固定資産適合率とか在庫回転率とかキャッシュコンバージョンサイクルとか他にも色々と分析することはあるのですが、あくまでもこのブログは「一目見ただけで大まかにわかること」を目的としているので、興味が湧いた方はご自身で調べてみることをおススメします。

ちなみに管理人は「大まかにわかる範囲でもダメそう」であればそれ以上の分析はしない方針です。