ニトリホールディングス(銘柄コード:9843)の決算書
どうもこんにちは。決算書マンです。
ニトリホールディングス(銘柄コード:9843)を取り上げたいと思います。
それでは見てみましょう。
★売上高
※単位:百万円
売上高は順調に伸びています。
★営業利益
※単位:百万円
営業利益もまた然り。
★純利益
※単位:百万円
純利益もまたまた然り。
★売上高&営業利益&純利益
※単位:百万円
グングンと成長していっているようです。
★在庫回転日数
※単位:日
在庫の回転はそこまで変わっていません。
★売上高&在庫回転日数
※左軸:売上高(百万円) 右軸:在庫回転日数(日)
在庫回転日数はそこそこに売上を伸ばしています。
商売は好調のようです。
★流動比率
手元流動性は普通。
小売り企業にしては自己資本比率がかなり高いです。
というか普通に自己資本比率は高い。
財務基盤は強固なようです。
利益効率を維持しながら成長しているようです。
そしてROA=10%台は立派の一言。
★営業CF
※単位:百万円
営業CFも問題なし。
★実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)
※単位:百万円
投資は割と積極的に行っていますが、いずれの年度も営業CFの内々に収めています。
★設備投資比率
そして設備投資費はけっこうかかっているようです。
事業効率は良くない。
★株価の推移
※単位:円
※年度末決算発表時の株価を記載
株価は2018年までグングン伸びています。
★純利益の推移+来期予想
※単位:百万円
※来期予想は会社予想の数値
そして来期予想も増益です。
成長が相変わらず続くようです。
★PERの推移
※来期予想のPERは、株価=14,140円で計算
※年度末決算発表時のPERを記載
現在のバリュエーションは適正水準くらいのようです。
★株価とPERの推移
※左軸:株価 右軸:PER
※両方とも年度末決算時のものを記載
★EV/EBITDA倍率の推移
※来期予想のEV/EBITDA倍率は、株価=14,140円で計算
※年度末決算発表時のEV/EBITDA倍率を記載
※一般的なEV/EBITDA倍率の適正水準は「8~10倍」(それ以下だと割安、それ以上だと割高と見做される)
※EV/EBITDA倍率を使う目的は「国や業態によって税率や減価償却費の水準が違う企業を比較するため」で、EBITDAは実際の利益を示したものではないですが、「いろんな要素を平準化して比較できる」という点では割と役に立ちます。
EV/EBITDA倍率でも現在のバリュエーションは適正水準くらいのようです。
★株価とEV/EBITDA倍率の推移
※左軸:株価 右軸:EV/EBITDA倍率
※両方とも年度末決算時のものを記載
★営業利益 予想値と実績値の比較
※単位:百万円
※予想値は第二四半期時点での数値
会社予想の営業利益はけっこう信用できそうです。
★純利益 予想値と実績値の比較
※単位:百万円
※予想値は第二四半期時点での数値
純利益もまた然り。
まとめると、
・業績は順調に伸びている
・利益効率を維持しながら成長できている
・経営は堅実
・設備投資費はけっこうかかる
・現在のバリュエーションは適正水準くらい
ということになります。
数年前に調べた時も「日本屈指の超優良企業」でしたが、それは今も変わっていないようです。
前に何かの雑誌で似鳥会長のインタビューが載っていて、「私は為替の予想が当たる」という旨のことを言っていた時には「大丈夫か?」と思いましたが、相変わらず何も文句が言えない超優良企業ぶりです。
個人的にはベッドバス&ビヨンドを買収してほしいと思っています。
そうすれば世界最強クラスの家具小売り企業が誕生する気がします。
マツダ(銘柄コード:7261)の決算書
どうもこんにちは。決算書マンです。
マツダ(銘柄コード:7261)を取り上げたいと思います。
それでは見てみましょう。
★売上高
※単位:百万円
売上は徐々に伸びています。
★営業利益
※単位:百万円
営業利益は2016年がピークでそれ以降はビミョウです。
★純利益
※単位:百万円
純利益は2015年をピークとして下降傾向に見えます。
★売上高&営業利益&純利益
※単位:百万円
売上だけ先行して伸びていますが、利益はついていっていないようです。
★在庫回転日数
※単位:日
在庫回転日数はほぼ変化がありません。
★売上高&在庫回転日数
※左軸:売上高(百万円) 右軸:在庫回転日数(日)
在庫回転日数はほぼ変化なしに売上は伸びているので、とりあえず商品は売れてはいるのでしょう。
★流動比率
手元流動性はギリギリ寄り。
自己資本比率は普通ですが、年々高まっています。
とりあえず財務基盤は普通のようです。
利益効率は少しずつ悪くなっているようです。
★営業CF
※単位:百万円
営業CFはある程度しっかり稼げているようです。
★実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)
※単位:百万円
毎年の投資額を営業CFの内々で収めているので、堅実にコントロールされているようです。
★設備投資比率
それなりに設備投資費はかかっているようです。
製造業なのだから仕方がないと言えば仕方がない。
★株価の推移
※単位:円
※年度末決算発表時の株価を記載
株価は2015年をピークとして年々下がっています。
★純利益の推移+来期予想
※単位:百万円
※来期予想は会社予想の数値
純利益の下降傾向に歯止めがかかっていません。
というかけっこうな減益予想です。
★PERの推移
※来期予想のPERは、株価=1,270円で計算
※年度末決算発表時のPERを記載
PERの水準は割と安定しているので平均PERは使えそうです。
それで見ると現在のバリュエーションは割高感があります。
そして常に割安水準で推移していたようです。
★株価とPERの推移
※左軸:株価 右軸:PER
※両方とも年度末決算時のものを記載
株価の下げよりも純利益の落ち込みが大きく、PERが跳ねています。
★EV/EBITDA倍率の推移
※来期予想のEV/EBITDA倍率は、株価=1,270円で計算
※年度末決算発表時のEV/EBITDA倍率を記載
※一般的なEV/EBITDA倍率の適正水準は「8~10倍」(それ以下だと割安、それ以上だと割高と見做される)
※EV/EBITDA倍率を使う目的は「国や業態によって税率や減価償却費の水準が違う企業を比較するため」で、EBITDAは実際の利益を示したものではないですが、「いろんな要素を平準化して比較できる」という点では割と役に立ちます。
EV/EBITDA倍率はPERほどではありませんがいちおう安定感はあります。
そして現在のバリュエーションはPERとは違い、ちょこっと割安感があります。
★株価とEV/EBITDA倍率の推移
※左軸:株価 右軸:EV/EBITDA倍率
※両方とも年度末決算時のものを記載
株価の下げとEBITDAの下げはPERほど乖離がなかったようです。
★営業利益 予想値と実績値の比較
※単位:百万円
※予想値は第二四半期時点での数値
会社予想の営業利益はある程度は信用出来るようです。
★純利益 予想値と実績値の比較
※単位:百万円
※予想値は第二四半期時点での数値
純利益もまた然りです。
気持ち1割弱の下方修正も視野に入れておいた方がいいのではと思います。
まとめると、
・売上は伸びているが、利益がついていっていない
・商品自体の売れ行きは良い様子
・財務基盤は普通
・利益効率は悪化気味
・経営は堅実
・現在のバリュエーションに割安感はない(たぶん適正水準)
・会社予想はある程度は信用出来る
ということになります。
経営は堅実にやっているようですが、少し「事業規模拡大が先行している感」が否めません。
レオパレス21(銘柄コード:8848)の決算書
どうもこんにちは。決算書マンです。
レオパレス21(銘柄コード:8848)を取り上げたいと思います。
それでは見てみましょう。
★売上高
※単位:百万円
売上高は順調に伸びています。絶好調。
★営業利益
※単位:百万円
営業利益もまた然り。
★純利益
※単位:百万円
純利益もまた然り、と言いたいところですがこちらはアップダウンをしています。
★売上高&営業利益&純利益
※単位:百万円
概ね業績は順調なようです。
★在庫回転日数
※単位:日
在庫回転日数は遅くはなっていますが、日数が日数だけにそこまで問題ではない感じです。
★売上高&在庫回転日数
※左軸:売上高(百万円) 右軸:在庫回転日数(日)
売上の伸びの方が先行している感じなので特に問題はなさそう。
★流動比率
手元流動性はギリギリ。
自己資本比率は普通。
財務基盤は普通くらいのようです。
業績は伸びていますが、ROEは下降傾向のようです。
しかしROAはあまり変わっていないので、実質的な利益効率は維持出来ているようです。
★営業CF
※単位:百万円
営業CFもちゃんと稼いでいます。
たいていの不動産会社だと「販売用不動産の仕入れの増加」で営業CFが圧迫されて営業CFそのものがマイナスになることが多いのですが、レオパレスの場合は「マンションを建てるのは他人で、それを借り上げるビジネスモデル」がメインのため、営業CFが圧迫されていないようです。
★実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)
※単位:百万円
投資は年度によってまちまちなようです。
★設備投資比率
設備投資も年度によってまちまちです。
★株価の推移
※単位:円
※年度末決算発表時の株価を記載
2018年までは株価は概ね順調な推移をしてきていたのですが、例の施工不良問題で現在はドカンと下がっています。
★純利益の推移+来期予想
※単位:百万円
※来期予想は会社予想の数値
例の問題の結果、来期予想は赤字転落です。
ちなみにレオパレスは来期予想をレンジで示しており、今回はその下限(最悪の場合)で来期予想を記載しています。
★PERの推移
※来期予想のPERは、株価=415円で計算
※年度末決算発表時のPERを記載
来期予想PERは赤字なのでバリュエーションもへったくれもないのですが、推移を見ると一般的な尺度では常に「割安」な水準で放置されていたようです。
★株価とPERの推移
※左軸:株価 右軸:PER
※両方とも年度末決算時のものを記載
特にバリュートラップとかはありません。
得てして言えば2018年のPERはそれまでのPERよりも上方に乖離していた、といった感じです。
あくまで結果論ですが。
★EV/EBITDA倍率の推移
※来期予想のEV/EBITDA倍率は、株価=415円で計算
※年度末決算発表時のEV/EBITDA倍率を記載
※一般的なEV/EBITDA倍率の適正水準は「8~10倍」(それ以下だと割安、それ以上だと割高と見做される)
※EV/EBITDA倍率を使う目的は「国や業態によって税率や減価償却費の水準が違う企業を比較するため」で、EBITDAは実際の利益を示したものではないですが、「いろんな要素を平準化して比較できる」という点では割と役に立ちます。
EV/EBITDA倍率も常に割安水準で推移していたことがわかります。
ちなみに来期予想は下限で記載していますが、EBITDAの計算のもととなる営業利益自体は黒字予想です。
ただ、いずれにせよ割安感はありません。
★株価とEV/EBITDA倍率の推移
※左軸:株価 右軸:EV/EBITDA倍率
※両方とも年度末決算時のものを記載
EV/EBITDA倍率の推移を見ると2018年はEV/EBITDA倍率が平均よりも上方乖離している感がそこまでありません。
★営業利益 予想値と実績値の比較
※単位:百万円
※予想値は第二四半期時点での数値
そして営業利益の会社予想はけっこう信用できるようです。
★純利益 予想値と実績値の比較
※単位:百万円
※予想値は第二四半期時点での数値
純利益に至ってはかなり信用できそうです。
まとめると、
・施工不良問題が発覚するまでは業績は割と順調に推移していた
・財務基盤は普通
・利益効率は横ばいで維持
・営業CFはしっかりと稼げている
・設備投資費は年度によってまちまち
・EV/EBITDA倍率で見ると現在のバリュエーションは適正水準
ということになります。
施工不良問題がどの程度尾を引くのかはわかりませんが、少なくとも不動産会社の中ではかなり優秀な部類に入るのではないかと思います。
あとは回復を待つのみ、といった感じです。
回復するかどうかは何とも言えないところですが。
コロプラ(銘柄コード:3668)の決算書
どうもこんにちは。決算書マンです。
コロプラ(銘柄コード:3668)を取り上げたいと思います。
それでは見てみましょう。
★売上高
※単位:百万円
売上高は2016年をピークとして減少していっています。
★営業利益
※単位:百万円
営業利益もまた然り。
こちらの方が下落率が大きいです。
★純利益
※単位:百万円
純利益もまた然り。
★売上高&営業利益&純利益
※単位:百万円
あからさまに業績が下降していっています。
ソシャゲ会社にありがちなパターン。
★在庫回転日数
※単位:日
問題なさそうですが、むしろ在庫があったのかと驚くレベル。
★売上高&在庫回転日数
※左軸:売上高(百万円) 右軸:在庫回転日数(日)
とりあえず商売は前ほど上手く行っていないようです。
★流動比率
ただし手元流動性はめちゃくちゃにあります。
備えは充分すぎるほど。
自己資本比率もめちゃくちゃに高いです。
財務基盤は超強固。
利益効率も年々下がっていっています。
2014年には信じられないほど高かったROEとROAが2018年には雀の涙ほどになっています。
★営業CF
※単位:百万円
営業CFは稼げていますが、やはり身入りは少なくなってきているようです。
★実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)
※単位:百万円
投資には全然お金を使っていません。
経営は超堅実。
けどその投資しなかった分が今となっては次なる成長ドライバーを見つけられない要因になっている気もします。
★設備投資比率
事業効率はさすがにめちゃくちゃ良いです。
★株価の推移
※単位:円
※年度末決算発表時の株価を記載
株価は2014年からダダ下がっています。
★純利益の推移+来期予想
※単位:百万円
※来期予想はコンセンサス予想の数値
来期も更なる減益予想です。
業績の悪化に歯止めがかかっていないようです。
★PERの推移
※来期予想のPERは、株価=711円で計算
※年度末決算発表時のPERを記載
PERはだいぶバラついています。
いちおう平均と来期予想を比べると、現在のバリュエーションは割高なようです。
★株価とPERの推移
※左軸:株価 右軸:PER
※両方とも年度末決算時のものを記載
上下するPERと一貫して下がり続ける株価。
少なくとも2015年~2016年にかけてはバリュートラップが発生しているようです。
★EV/EBITDA倍率の推移
※来期予想のEV/EBITDA倍率は、株価=711円で計算
※年度末決算発表時のEV/EBITDA倍率を記載
※一般的なEV/EBITDA倍率の適正水準は「8~10倍」(それ以下だと割安、それ以上だと割高と見做される)
※EV/EBITDA倍率を使う目的は「国や業態によって税率や減価償却費の水準が違う企業を比較するため」で、EBITDAは実際の利益を示したものではないですが、「いろんな要素を平準化して比較できる」という点では割と役に立ちます。
EV/EBITDA倍率もバラついていますが、PEEほどではない印象です。
ちなみに2015年~2018年の平均EV/EBITDA倍率は5.73倍なので、それと来期予想とを比較するとあまり割安感はありません。
★株価とEV/EBITDA倍率の推移
※左軸:株価 右軸:EV/EBITDA倍率
※両方とも年度末決算時のものを記載
ほぼ常にバリュートラップが発生しているような感じになっています。
売りでも買いでもより一層手を出したくない。
★営業利益 予想値と実績値の比較
※単位:百万円
※予想値は第二四半期時点での数値
2019年度の会社予想は「算出困難なため、出しません」となっていますが、これまでは普通に会社予想を出していたようです。
まあまあ信用出来る感じです。
★純利益 予想値と実績値の比較
※単位:百万円
※予想値は第二四半期時点での数値
純利益もまた然りです。
まとめると、
・2016年度をピークとして業績の悪化に歯止めがかかっていない
・財務基盤は超強固
・経営は超堅実
・事業効率はめちゃくちゃに良い
・現在のバリュエーションは少なくとも割安ではない気がする
・過去にバリュートラップが多数発生している
・会社予想はまあまあ信用できる
ということになります。
この会社を見ていると、ソシャゲ会社は「投資によっていかに成長を維持出来るか」が会社の浮沈の肝となるような感じがします。
要はソシャゲ会社は雨後のタケノコのように次から次に出てくるので、それを既存のヒットタイトルが売れているうちにいかに取り込めるかに注力した方がいいんじゃないかと思います。
別名「日本電産方式」とも言います。
アカツキ(銘柄コード:3932)の決算書
どうもこんにちは。決算書マンです。
アカツキ(銘柄コード:3932)を取り上げたいと思います。
※2016年上場なので、参照データは2016年~のものになります。
それでは見てみましょう。
★売上高
※単位:千円
売上はこの3年間で毎年倍々ゲームで伸びています。
★営業利益
※単位:千円
営業利益もまた然り。
★純利益
※単位:千円
純利益もまた然り。
★売上高&営業利益&純利益
※単位:千円
どこからどう見ても成長しています。
いつまで続くのかは不明です。
★在庫回転日数
★売上高&在庫回転日数
在庫ナシなので今回は省略します。
★流動比率
手元流動性は割と潤沢にあるようです。
年々少しずつ減っていますが。
自己資本比率は普通、そしてこちらも年々少しずつ減っています。
財務基盤は中の上といったところでしょうか。
ROA=20%以上はスゴいです。
滅茶苦茶に利益効率が良いようです。
★営業CF
※単位:千円
営業CFも問題なく稼いでいるようです。
★実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)
※単位:千円
そして投資も適切にコントロールしているようです。
経営は堅実。
★設備投資比率
設備投資費がかかっている年も意外とあるようです。
ただし年々比率は下がっているのは良いことです。
★株価の推移
※単位:円
※年度末決算発表時の株価を記載
業績の急激な伸びと比較して、決算発表時点ではなんともビミョウな株価の推移をしています。
★純利益の推移+来期予想
※単位:千円
※来期予想はコンセンサス予想の数値
来期予想は増益ですが、倍々ゲームは一旦ストップするようです。
★PERの推移
※来期予想のPERは、株価=6,000円で計算
※年度末決算発表時のPERを記載
各年でバラツキが大きいので平均PERはあまり参考にならない気がします。
なので現在が割安なのかどうかはビミョウなところです。
★株価とPERの推移
※左軸:株価 右軸:PER
※両方とも年度末決算時のものを記載
株価の推移がビミョウなのに対して純利益は倍々ゲームで伸びていたので謎のグラフになっています。
★EV/EBITDA倍率の推移
※来期予想のEV/EBITDA倍率は、株価=6,000円で計算
※年度末決算発表時のEV/EBITDA倍率を記載
※一般的なEV/EBITDA倍率の適正水準は「8~10倍」(それ以下だと割安、それ以上だと割高と見做される)
※EV/EBITDA倍率を使う目的は「国や業態によって税率や減価償却費の水準が違う企業を比較するため」で、EBITDAは実際の利益を示したものではないですが、「いろんな要素を平準化して比較できる」という点では割と役に立ちます。
EV/EBITDA倍率も何とも言えない感じです。
やっぱり一概に割安とは言い難い・・・。
★株価とEV/EBITDA倍率の推移
※左軸:株価 右軸:EV/EBITDA倍率
※両方とも年度末決算時のものを記載
こちらもPERと同じような感じです。
★営業利益 予想値と実績値の比較
★純利益 予想値と実績値の比較
この会社も会社予想は出していないので何とも言えない感じです。
まとめると、
・業績は上場以来倍々ゲームで成長している(が、おそらく来期で一旦ストップ)
・財務基盤は中の上
・経営は堅実
・設備投資比率は年々下がってきている
・現在のバリュエーションは判断し辛い
ということになります。
個人的にキラいな「ソシャゲ会社」ですが、一時の業績と株価の爆発力が凄まじいのはこの会社もその例に漏れず、といった感じです。
しかしその「爆発感」になかなかついていけないのが難点・・・。
SBIホールディングス(銘柄コード:8473)の決算書
どうもこんにちは。決算書マンです。
SBIホールディングス(銘柄コード:8473)を取り上げたいと思います。
それでは見てみましょう。
★売上高
※単位:百万円
売上高は順調に伸びています。
★営業利益
※単位:百万円
営業利益はデコボコながらも2018年には直近5年間で最高益を叩き出しています。
★純利益
※単位:百万円
純利益もまた然り。
★売上高&営業利益&純利益
※単位:百万円
全体的には成長傾向が見られます。
★在庫回転日数
★売上高&在庫回転日数
★流動比率
在庫ナシ&金融機関なので流動比率もナシです。
金融機関なので自己資本比率の低さは致し方ない感じです。
利益効率は良くなっているようなそうでないような・・・。
★営業CF
※単位:百万円
大半の年が営業CFがマイナスになっており、パッと見ではヤバい感じですが、内訳を見ると営業CFマイナスの大きな要因が「決算発表時点では未入金の受取配当金」なのであまり問題ないです。
それを除けば営業CFはプラスになっています。
★実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)
※単位:百万円
投資は毎年ある程度行っているようです。
★設備投資比率
営業CFがマイナスの年が多いので、見てもあまり意味がないです。
★株価の推移
※単位:円
※年度末決算発表時の株価を記載
株価は全体的には上昇傾向のようです。
★純利益の推移+来期予想
※単位:百万円
※来期予想はコンセンサス予想の数値
そして来期は増益予想です。
コンセンサスなので何とも言えないところではありますが。
★PERの推移
※来期予想のPERは、株価=2,194円で計算
※年度末決算発表時のPERを記載
PERは安定しているのである程度信用出来そうです。
そして現在のバリュエーションは適正水準。
★株価とPERの推移
※左軸:株価 右軸:PER
※両方とも年度末決算時のものを記載
2015年~2016年にかけて株価は下がっていますが、その後は回復しています。
★EV/EBITDA倍率の推移
※来期予想のEV/EBITDA倍率は、株価=2,194円で計算
※年度末決算発表時のEV/EBITDA倍率を記載
※一般的なEV/EBITDA倍率の適正水準は「8~10倍」(それ以下だと割安、それ以上だと割高と見做される)
※EV/EBITDA倍率を使う目的は「国や業態によって税率や減価償却費の水準が違う企業を比較するため」で、EBITDAは実際の利益を示したものではないですが、「いろんな要素を平準化して比較できる」という点では割と役に立ちます。
EV/EBITDA倍率もある程度信用出来そうです。
というかEV/EBITDA倍率は直近5年間では一般的な尺度からすると常に割安だったようです。
そして現在のバリュエーションはちょい割高に見えます。
★株価とEV/EBITDA倍率の推移
※左軸:株価 右軸:EV/EBITDA倍率
※両方とも年度末決算時のものを記載
こちらも2015年~2016年にかけて下がっていますが、EV/EBITDA倍率=5.55倍の時に買っていたら2倍になっています。
★営業利益 予想値と実績値の比較
★純利益 予想値と実績値の比較
SBIは会社予想を出していないので今回は省略します。
つまり、来期予想が信用できるのかできないのかはよくわからないということになります。
まとめると、
・業績は成長傾向
・現在のバリュエーションは適正水準orちょい割高
・会社予想は出していないので来期予想の信憑性はどうなんだかわからない
ということになります。
個人的にはSBI証券は「日本で一番使える証券会社」と思っているので今後もサービスを継続してほしいと思っています。
ただ決算書を見る限りでは「よほど安くならないと投資対象にならない」といった感じです。
あくまで個人の感想ですが。
シャープ(銘柄コード:6753)の決算書
どうもこんにちは。決算書マンです。
シャープ(銘柄コード:6753)を取り上げたいと思います。
それでは見てみましょう。
★売上高
※単位:百万円
売上高はどちらかというと減少傾向です。
★営業利益
※単位:百万円
営業利益はアップダウンを繰り返していますが、直近2年間は回復傾向が見えます。
★純利益
※単位:百万円
純利益もアップダウンしています。
★売上高&営業利益&純利益
※単位:百万円
業績は売上以外は2016年を底として回復しているように見えます。
★在庫回転日数
※単位:日
在庫回転日数はあまり変わらず。
★売上高&在庫回転日数
※左軸:売上高(百万円) 右軸:在庫回転日数(日)
これといった変化は見られません。
★流動比率
手元流動性は2016年までは危ない水準でしたがそれ以降はギリギリOKな水準になっています。
そして自己資本比率はかなり低めです。
というか2016年はいわゆる「債務超過」の状態に陥っていたようです。
よくぞ復活したな、という感じです。
見てもあまり意味がないです。
★営業CF
※単位:百万円
純利益はボロボロでしたが、営業CFはある程度稼げていたようです。
ただやはり2016年は相当にヤバかったようです。
★実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)
※単位:百万円
2017年に営業CFが回復するやいなやで投資を増やしています。
けっこう機動的に投資をしているようです。
★設備投資比率
全く一貫性がない数値が並びます。
営業CFの数値が年度によってバラバラなので仕方がないですが、事業効率が良いのか悪いのかよくわかりません。
★株価の推移
※単位:円
※年度末決算発表時の株価を記載
株価はジェットコースターな感じになっています。
富士急にこんな形のジェットコースターがあったような気がします。
★純利益の推移+来期予想
※単位:百万円
※来期予想は会社予想の数値
そして来期は増益予想です。
★PERの推移
※来期予想のPERは、株価=1,220円で計算
※年度末決算発表時のPERを記載
年度によってバラツキがあり過ぎて平均は意味を成していない気がします。
★株価とPERの推移
※左軸:株価 右軸:PER
※両方とも年度末決算時のものを記載
純利益で行けば来期は増益予想なのに、株価は2018年の決算時点からかなり下がっています。
★EV/EBITDA倍率の推移
※来期予想のEV/EBITDA倍率は、株価=1,220円で計算
※年度末決算発表時のEV/EBITDA倍率を記載
※一般的なEV/EBITDA倍率の適正水準は「8~10倍」(それ以下だと割安、それ以上だと割高と見做される)
※EV/EBITDA倍率を使う目的は「国や業態によって税率や減価償却費の水準が違う企業を比較するため」で、EBITDAは実際の利益を示したものではないですが、「いろんな要素を平準化して比較できる」という点では割と役に立ちます。
EV/EBITDA倍率はPERよりもまだマシですが、いずれにせよバラツキが大きくバリュエーションは何とも言えない感じです。
★株価とEV/EBITDA倍率の推移
※左軸:株価 右軸:EV/EBITDA倍率
※両方とも年度末決算時のものを記載
なんとも言えない感じです。
★営業利益 予想値と実績値の比較
※単位:百万円
※予想値は第二四半期時点での数値
そして会社予想はあまり信用出来そうにないです。
2017年は予想を大幅に上回る実績値を叩き出してきましたが、一方で2015年はヒドいことになっています。
どちらかと言うと直近の決算の方を信じたくなるのですが、過去が過去だけにこちらも何とも言えないです。
★純利益 予想値と実績値の比較
※単位:百万円
※予想値は第二四半期時点での数値
純利益に関しては会社予想をアテにしない方が良さそうに思います。
ちょっと乖離し過ぎている気がします。
まとめると、
・売上高は減少傾向
・利益は回復傾向
・財務基盤は弱い
・2016年がヤマ場だったが、いちおう乗り越えている
・現在のバリュエーションは何とも言えない
・会社予想はあまり信用出来ない
ということになります。
現在のバリュエーションは何とも言えないので今後数年間は見守っていく必要がありそうですが、そもそも不安定な産業なので他にもっと良い投資先があるのではないかと思います。