3分で読める決算書

「投資はしたい!けど決算書は読めない!」という人のために、決算書の概要を3分くらいで読めるようにまとめたブログです。グラフを使って直感的に理解できるように努めます。個人的な銘柄研究の忘備録も兼ねています。リクエスト募集中。

アカツキ(銘柄コード:3932)の決算書

どうもこんにちは。決算書マンです。

アカツキ(銘柄コード:3932)を取り上げたいと思います。

※2016年上場なので、参照データは2016年~のものになります。

 

それでは見てみましょう。

 

 

★売上高

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※単位:千円

 

売上はこの3年間で毎年倍々ゲームで伸びています。 

 

 

★営業利益

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※単位:千円

 

営業利益もまた然り。 

 

 

★純利益

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※単位:千円

純利益もまた然り。

 

 

★売上高&営業利益&純利益

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※単位:千円

 

どこからどう見ても成長しています。

いつまで続くのかは不明です。

 

 

★在庫回転日数

★売上高&在庫回転日数

 

在庫ナシなので今回は省略します。

 

 

流動比率 

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手元流動性は割と潤沢にあるようです。

年々少しずつ減っていますが。


 

 

自己資本比率 

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自己資本比率は普通、そしてこちらも年々少しずつ減っています。

財務基盤は中の上といったところでしょうか。

 

 

ROEROA

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ROA=20%以上はスゴいです。 

滅茶苦茶に利益効率が良いようです。
 

 

 

★営業CF

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※単位:千円

 

営業CFも問題なく稼いでいるようです。 

 

 

 

★実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)

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※単位:千円

 

そして投資も適切にコントロールしているようです。

経営は堅実。 

 

 

★設備投資比率

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設備投資費がかかっている年も意外とあるようです。

ただし年々比率は下がっているのは良いことです。

 

 

★株価の推移

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※単位:円
※年度末決算発表時の株価を記載

 

業績の急激な伸びと比較して、決算発表時点ではなんともビミョウな株価の推移をしています。 

 

 

★純利益の推移+来期予想

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※単位:千円

※来期予想はコンセンサス予想の数値

 

来期予想は増益ですが、倍々ゲームは一旦ストップするようです。

 

 

★PERの推移

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※来期予想のPERは、株価=6,000円で計算

※年度末決算発表時のPERを記載

 

各年でバラツキが大きいので平均PERはあまり参考にならない気がします。 

なので現在が割安なのかどうかはビミョウなところです。

  

 

★株価とPERの推移

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※左軸:株価 右軸:PER

※両方とも年度末決算時のものを記載

 

株価の推移がビミョウなのに対して純利益は倍々ゲームで伸びていたので謎のグラフになっています。 

 

 

★EV/EBITDA倍率の推移

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※来期予想のEV/EBITDA倍率は、株価=6,000円で計算

※年度末決算発表時のEV/EBITDA倍率を記載

※EV(企業価値)=時価総額+有利子負債ー現金同等物

※EBITDA(減価償却前営業利益)=営業利益+減価償却

※一般的なEV/EBITDA倍率の適正水準は「8~10倍」(それ以下だと割安、それ以上だと割高と見做される)

※EV/EBITDA倍率を使う目的は「国や業態によって税率や減価償却費の水準が違う企業を比較するため」で、EBITDAは実際の利益を示したものではないですが、「いろんな要素を平準化して比較できる」という点では割と役に立ちます。

 

EV/EBITDA倍率も何とも言えない感じです。

やっぱり一概に割安とは言い難い・・・。

 

 

★株価とEV/EBITDA倍率の推移

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※左軸:株価 右軸:EV/EBITDA倍率
※両方とも年度末決算時のものを記載 

 

こちらもPERと同じような感じです。

 

 

★営業利益 予想値と実績値の比較 

★純利益 予想値と実績値の比較

 

この会社も会社予想は出していないので何とも言えない感じです。

 

 

まとめると、

 

・業績は上場以来倍々ゲームで成長している(が、おそらく来期で一旦ストップ)

・財務基盤は中の上

・経営は堅実

・設備投資比率は年々下がってきている

・現在のバリュエーションは判断し辛い

 

ということになります。

 

個人的にキラいな「ソシャゲ会社」ですが、一時の業績と株価の爆発力が凄まじいのはこの会社もその例に漏れず、といった感じです。

しかしその「爆発感」になかなかついていけないのが難点・・・。