3分で読める決算書

「投資はしたい!けど決算書は読めない!」という人のために、決算書の概要を3分くらいで読めるようにまとめたブログです。グラフを使って直感的に理解できるように努めます。個人的な銘柄研究の忘備録も兼ねています。リクエスト募集中。

SBIホールディングス(銘柄コード:8473)の決算書

どうもこんにちは。決算書マンです。

SBIホールディングス(銘柄コード:8473)を取り上げたいと思います。

 

それでは見てみましょう。

 

 

★売上高

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※単位:百万円

 

売上高は順調に伸びています。 

 

 

★営業利益

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※単位:百万円

 

営業利益はデコボコながらも2018年には直近5年間で最高益を叩き出しています。

 

 

★純利益

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※単位:百万円

純利益もまた然り。

 

 

★売上高&営業利益&純利益

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※単位:百万円

 

全体的には成長傾向が見られます。

 

 

★在庫回転日数

★売上高&在庫回転日数

流動比率 

 

在庫ナシ&金融機関なので流動比率もナシです。

 

 

自己資本比率 

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金融機関なので自己資本比率の低さは致し方ない感じです。

 

 

 

ROEROA

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利益効率は良くなっているようなそうでないような・・・。


 

 

★営業CF 

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※単位:百万円

 

大半の年が営業CFがマイナスになっており、パッと見ではヤバい感じですが、内訳を見ると営業CFマイナスの大きな要因が「決算発表時点では未入金の受取配当金」なのであまり問題ないです。

それを除けば営業CFはプラスになっています。 

 

 

 

★実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)

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※単位:百万円

 

投資は毎年ある程度行っているようです。

 

 

★設備投資比率

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営業CFがマイナスの年が多いので、見てもあまり意味がないです。

 

 

 

★株価の推移

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※単位:円
※年度末決算発表時の株価を記載

 

株価は全体的には上昇傾向のようです。 

 

 

 

★純利益の推移+来期予想

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※単位:百万円

※来期予想はコンセンサス予想の数値

 

そして来期は増益予想です。

コンセンサスなので何とも言えないところではありますが。 

 

 

 

★PERの推移

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※来期予想のPERは、株価=2,194円で計算

※年度末決算発表時のPERを記載

 

PERは安定しているのである程度信用出来そうです。 

そして現在のバリュエーションは適正水準。

 

 

★株価とPERの推移

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※左軸:株価 右軸:PER

※両方とも年度末決算時のものを記載

 

2015年~2016年にかけて株価は下がっていますが、その後は回復しています。 

 

 

★EV/EBITDA倍率の推移

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※来期予想のEV/EBITDA倍率は、株価=2,194円で計算

※年度末決算発表時のEV/EBITDA倍率を記載

※EV(企業価値)=時価総額+有利子負債ー現金同等物

※EBITDA(減価償却前営業利益)=営業利益+減価償却

※一般的なEV/EBITDA倍率の適正水準は「8~10倍」(それ以下だと割安、それ以上だと割高と見做される)

※EV/EBITDA倍率を使う目的は「国や業態によって税率や減価償却費の水準が違う企業を比較するため」で、EBITDAは実際の利益を示したものではないですが、「いろんな要素を平準化して比較できる」という点では割と役に立ちます。

 

EV/EBITDA倍率もある程度信用出来そうです。

というかEV/EBITDA倍率は直近5年間では一般的な尺度からすると常に割安だったようです。

そして現在のバリュエーションはちょい割高に見えます。

 

 

★株価とEV/EBITDA倍率の推移

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※左軸:株価 右軸:EV/EBITDA倍率
※両方とも年度末決算時のものを記載 

 

こちらも2015年~2016年にかけて下がっていますが、EV/EBITDA倍率=5.55倍の時に買っていたら2倍になっています。

 

 

★営業利益 予想値と実績値の比較 

★純利益 予想値と実績値の比較

 

SBIは会社予想を出していないので今回は省略します。

つまり、来期予想が信用できるのかできないのかはよくわからないということになります。
 

 

 

まとめると、

 

・業績は成長傾向

・現在のバリュエーションは適正水準orちょい割高

・会社予想は出していないので来期予想の信憑性はどうなんだかわからない

 

ということになります。

 

個人的にはSBI証券は「日本で一番使える証券会社」と思っているので今後もサービスを継続してほしいと思っています。

ただ決算書を見る限りでは「よほど安くならないと投資対象にならない」といった感じです。

あくまで個人の感想ですが。