クロックス(ティッカー:CROX)
どうもこんにちは。決算書マンです。
みなさんはクロックスを履きますか?
実はクロックスはアメリカ市場に上場しています。
早速見ていきましょう。
①売上高
※単位:千ドル
わかりやすく売上が減少していっています。
パチモンなどがたくさん売られるようになったからでしょうか。
いずれにせよ、クロックスというブランドだけで他社と差別化してサンダルを売るのは現状厳しいようです。
ただ、サンダルだけでいまだに1,000億円以上を売り上げているというのは、何だかそれはそれで凄い気がします。
②営業利益
※単位:千ドル
デコボコですが、近年は若干の改善傾向が見られます。
③純利益
※単位:千ドル
純利益は赤字のままです。
ただ、改善傾向はこちらでも確認できます。
①~③まとめ
※単位:千ドル
パッと見ではどう見ても「斜陽」にしか見えません。
しかし営業利益と純利益は改善傾向にあるので、何か方策を見つけている可能性はあるにはあります。
④流動比率
手元の流動性はキチンと確保出来ているようです。
自己資本比率は明らかな減少傾向です。
2013年度には70%以上あったのが、2017年には40%を切っています。
直近はマイナスですが、やはり改善傾向にはあるようです。
⑦営業CF
※単位:千ドル
2013年度と2017年度を比較すると意外にも営業CFはむしろ増えているようです。
⑧実質投資CF
※単位:千ドル
業績に合わせて投資CFを調整しているようです。
⑨実質FCF
※単位:千ドル
直近はお金を残せているようです。
⑩設備投資比率
※2014年度は営業CFが赤字
直近は設備投資費を抑えていますが、割とお金はかかっているようです。
まとめると、
・売上は減少傾向
・利益は改善傾向
・手元の資金繰りは問題ない
・財務基盤はここ数年で急激に弱くなっている
・事業の規模感に合わせて投資CFを調整するなど経営陣は割と気を遣いながら経営を行っている模様
ということになります。
一時期は大ブームとなり、現在でもちょっと出かけるときなどは割と便利なクロックスですが、安価な模造品が大量に出回ったことにより「ワニのマークがある・なしだけでは勝てない」ということが半ば証明されてしまっています。
いまだに純利益で赤字ではあるものの改善傾向は見られるので、企業として今後どう動いてくるのかに注目です。