ティファニー(ティッカー:TIF)
どうもこんにちは、決算書マンです。
今回はティファニー(ティッカー:TIF)を取り上げます。
何だか最近ラグジュアリーブランド企業を取り上げることが多いですが、見てみると割とどこも苦戦しているように見えます。
それでは見ていきましょう。
①売上高
※単位:百万ドル
2018年は回復しましたが、それでも2015年には及ばないようです。
あとはデコボコ。
②営業利益
※単位:百万ドル
売上のデコボコとは少し違い、営業利益は何となくの印象で安定しているように思えます。
③純利益
※単位:百万ドル
営業利益の安定とは裏腹に純利益は2015年をピークに減少傾向になっています。
①~③まとめ
※単位:百万ドル
おおまかなイメージは「安定」といった感じでしょうか。
少なくとも成長はしていません。
④流動比率
手元流動性はキッチリと確保しているようです。
財務基盤もそれなりに整備されているようです。
直近の業績のピークだった2015年はむしろ自己資本比率が一番低く、業績がそこまで伸びないのに合わせて財務基盤を少しずつ充実させているようです。
数値の落差はそこまでないのですが、いずれにせよ利益効率も減少傾向にあるようです。
つまり、単に業績が伸びないだけでなく儲からなくなってきているということです。
⑦営業CF
※単位:百万ドル
営業CFは増加傾向にあるようです。
とすると減価償却費や在庫でかなり調整が効いているのか?
⑧実質投資CF
※単位:百万ドル
だいたい毎年3億ドル以下で収めているようです。
⑨実質FCF
※単位:百万ドル
2014年のみ自由資金がありませんでしたが、それ以降は手元に自由資金をコンスタントに3億ドル以上残せているようです。
⑩設備投資比率
2014年のみ使い過ぎていますが、それ以降は40%以内に収めています。
製造小売業としては割と良い水準なのではないかと思います。
まとめると、
・業績は安定傾向(少なくとも成長はしていない)
・利益効率は年々下がってきている
・財務基盤は充実している
・CFは割と健全
・設備投資費はそこまでかからない、割と効率的なビジネス
ということになります。
総じて「フツーの企業」という印象です。