3分で読める決算書

「投資はしたい!けど決算書は読めない!」という人のために、決算書の概要を3分くらいで読めるようにまとめたブログです。グラフを使って直感的に理解できるように努めます。個人的な銘柄研究の忘備録も兼ねています。リクエスト募集中。

バークシャー・ハサウェイ(ティッカー:BRK.B or BRK.A)

どうもこんにちは。決算書マンです。

今回は世界最大のコングロマリットであるアメリカのバークシャー・ハサウェイ(ティッカー:BRK.B or BRK.A)を取り上げます。

何の会社かご存知ない方のために説明しておくと、「投資の神様」「オマハの賢人」「世界トップ5に入る大富豪」等々の肩書を持つウォーレン・バフェット氏が会長を務める投資会社です。

ちなみにバフェット氏は御年88歳。そしてバリバリの現役。

余談ですが私の祖母と同い年です。

 

では見ていきましょう。

 

 

売上高

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※単位:百万ドル

 

 売上高はキレイに右肩上がりです。

バフェット氏自身「基本的に成長する見込みと過去の実績がある企業にしか投資しない」と発言していますが、言行一致しています。

 

 

営業利益

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※単位:百万ドル

 

一方営業利益はなんとなくバラツキがあります。

けどもコンスタントに2兆円以上はあるようです。

 

 

純利益

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※単位:百万ドル

2017年のみ飛び抜けていますが、それ以外は概して「安定」といった感じでしょうか。

こちらも約2兆円くらいはコンスタントに稼いでいるようです。

 

 

売上高&営業利益&純利益

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※単位:百万ドル

 

全体的な傾向としては徐々にではありますが成長傾向にあると言えます。

既に世界トップクラスの巨大企業でありながら更に成長も続けているというのは驚異的です。 

 

 

在庫回転日数

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※単位:日

 

業績の伸びにしたがって在庫回転日数も増えていっています。

 

  

売上高&在庫回転日数

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※左軸:売上高(百万ドル) 右軸:在庫回転日数(日)

 

売上の伸びと同時のペースくらいで在庫回転日数も増えていっているようです。

売上が逆に減っていたら「問題アリ」の可能性があるのですが、増えているので良くも悪くもないといった感じです。

 

 

流動比率 

 

バークシャー・ハサウェイは投資会社なので流動資産・流動負債を公開していません。

なので今回は省略します。

 

自己資本比率 

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自己資本比率はフツーです。

借金を嫌うと言われているバフェットですが、一般的な事業会社と同じように借金はしているようです。

2017年に増えているのは純利益の急激な増加分をそのまま蓄えたからだと思われます。 

 

 

ROEROA

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ROEとROAは安定しています。

業績の上昇傾向を鑑みると質を落とさずに規模も拡大出来ているようです。

 

 

営業CF 

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※単位:百万ドル

 

常に営業CF>純利益となっていることから、経営は流石の堅実性です。

 

 

実質投資CF

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※単位:百万ドル

 

2016年だけ増えています。 

これはバークシャー傘下のクラフトフーズがケチャップで有名なハインツを買収したことが大きいです。

 

 

実質FCF

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※単位:百万ドル

 

こちらも2016年だけマイナスになっていますが、それ以外は小さくても5,000億円~2兆7,000億円の自由資金を残せています。

桁がおかしなことになっています。

 

 

設備投資比率

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天下のバークシャーと言えども事業維持の為の設備投資は普通にお金をかけているようです。

つまりは設備投資に関しては飛び抜けた効率性はない、ということです。 

 

 

まとめると、

 

・業績全体は未だに成長傾向

・規模が拡大しても利益効率を一定に維持出来ている

・財務基盤は普通

・自由資金は大量にある

・設備投資は普通にお金をかける

 

ということになります。

 

全体的に見ていて思ったのがバフェット氏の「言行一致」の度合いの高さです。

そして世界に名だたる巨大企業なのにも関わらず、未だに成長し続けていることを改めて知って、よくわかりませんがビビっています。

事業会社のお手本であることに間違いはないです。