3分で読める決算書

「投資はしたい!けど決算書は読めない!」という人のために、決算書の概要を3分くらいで読めるようにまとめたブログです。グラフを使って直感的に理解できるように努めます。個人的な銘柄研究の忘備録も兼ねています。リクエスト募集中。

ツイッター(ティッカー:TWTR)

どうもこんにちは。決算書マンです。

今回はみなさんお馴染みのツイッター社(ティッカー:TWTR)の決算書を見ていこうと思います。

もはや日常生活において欠かせない情報ツールと化したツイッターですが、内情はどうなのでしょうか?

では見ていきましょう。

 

 

売上高

f:id:prospectus:20181220120617p:plain 

※単位:百万ドル

 

売上高は割と順調に増えています。

というか2013年→2017年にかけて売上高は約4倍になっています。

 

 

営業利益

f:id:prospectus:20181220120627p:plain

※単位:百万ドル

 

営業利益は2017年に入ってようやく黒字になりましたが、それまでは営業赤字なので「仕事をすればするほど損失を出す」というなかなかの地獄でした。

ただ赤字額は年々明らかに減っていることから、苦しいながらも経営は改善していたか、もしくはようやく損益分岐点に達したかのどちらかだと思います。

 

 

純利益

f:id:prospectus:20181220120637p:plain

※単位:百万ドル

純利益は未だに赤字ですが、年々改善していっていることがわかります。

 

 

売上高&営業利益&純利益

f:id:prospectus:20181220120648p:plain

※単位:百万ドル

 

売上高の増大に比例して営業利益&純利益の赤字が減っていっていることから、これは現状でようやく損益分岐点に達した可能性が高いです。

 

 

在庫回転日数 及び 売上高&在庫回転日数

 

ツイッターは在庫を一切持たないビジネスモデルなので在庫回転日数もへったくれもありません。

そこのところは非常に素晴らしい。 

 

 

流動比率 

f:id:prospectus:20181220120704p:plain


手元流動性は抜群にあるようです。というか異常なレベル。

資金繰りで会社経営が危うくなることは想像し辛いです。

 

 

自己資本比率 

f:id:prospectus:20181220120715p:plain


自己資本比率も割とある方です。

流動比率と一緒に考えると財務基盤はかなり強固な部類に入ります。

 

 

ROEROA

f:id:prospectus:20181220120724p:plain


まだ赤字ですが、明らかに年々改善しています。

 

 

営業CF 

f:id:prospectus:20181220120736p:plain

※単位:百万ドル

 

純利益は赤字だったツイッターですが、営業CFは2013年においても黒字を出しています。(ビミョウだけど)

これは主に減価償却費と株式報酬費用(ストックオプションみたいなもの)という「実際にはキャッシュアウトしていないけど、損益計算書上は当期の費用として計上しなければならないもの」の影響が大きいです。

これがツイッターが赤字でもやっていける大きな要因かもしれません。

 

 

実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)

f:id:prospectus:20181220120749p:plain

※単位:百万ドル

 

2014~2016年にかけて割とキャッシュアウトしましたが、それ以外はそこまででもないようです。 

 

 

実質FCF

f:id:prospectus:20181220120801p:plain

※単位:百万ドル

 

直近2年間は自由資金を残せているようです。

 

 

設備投資比率

f:id:prospectus:20181220120814p:plain


2013年はよくわからないことになっていますが、年々設備投資費が必要なくなっていることがわかります。 

 

 

まとめると、

 

・売上は増加傾向

・基本的には赤字だが、年々改善しつつある

・財務基盤はかなり強固

・営業CFはプラスを維持しているため経営的には問題ない

・年々設備投資費による負担がなくなってきている

 

ということになります。

 

とりあえずまだ「赤字企業」ではあるのですが、傾向を見ていると今後の可能性を非常に強く感じます。

株価のバリュエーションはわからないのですが、少なくとも今後数年間はこの企業の業績の動向を注視していきたいと思えるような内容でした。