アマゾン(ティッカー:AMZN)
どうもこんにちは。決算書マンです。
今回もみなさんお馴染みアマゾン (ティッカー:AMZN)の決算書を見ていきたいと思います。
もはや日常生活のインフラと化しているアマゾンですが、実際のところはどうなっているのでしょうか?
では見ていきましょう。
売上高
※単位:百万ドル
売上高は順調に伸びていっています。
特に2016年→2017年の伸びは顕著で、実に4兆円ほど伸びています。
営業利益
※単位:百万ドル
営業利益は急激に伸びていますが、2016年→2017年はむしろ微小に減っています。
純利益
※単位:百万ドル
対して純利益はここ数年で急激に伸びています。
売上高&営業利益&純利益
※単位:百万ドル
全体的には成長傾向にあるようです。
在庫回転日数
※単位:日
在庫回転日数はそこまで変化がないようです。
売上高&在庫回転日数
※左軸:売上高(百万ドル) 右軸:在庫回転日数(日)
在庫回転日数はほぼ変わらないのにも関わらず、売上高は伸びていっています。
つまりはビジネスは絶好調。
手元流動性はギリギリのラインをキープしています。
ただアマゾンの場合はキャッシュコンバージョンサイクル(仕入れ→販売→代金回収までの日数)がマイナス30日となっています。
つまりは仕入れの30日前に既に販売分のお金が入金されているという、説明していてよくわからない状況になっているため、資金繰りは比較的イージーです。
自己資本比率は割と低めです。
流動比率と合わせると財務基盤は弱めということになるでしょう。
利益効率はここ数年で良くなってきています。
営業CF
※単位:百万ドル
営業CFと純利益の差が異様なことになっています。
これの主な原因は「莫大な減価償却費」です。
ちなみに2017年の減価償却費は1兆円以上あります。
実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)
※単位:百万ドル
2017年にかなりお金を使っていることがわかります。
内訳は「設備投資:会社買収=4:6」くらいです。
実質FCF
※単位:百万ドル
2017年にはさすがにお金を吐き出しています。
設備投資比率
なんだかんだで設備投資費はけっこう使っているようです。
まとめると、
・全体的に成長傾向(ビジネスは絶好調)
・利益効率も改善傾向
・財務基盤は弱め
・設備投資費はけっこうかかる
ということになります。
バリュエーション的にはそこまで安くなさそうですし、今後も現在のような好調な展開が続くのかはわかりませんが、少なくとも今後の業績の動向は追っていきたい企業です。