3分で読める決算書

「投資はしたい!けど決算書は読めない!」という人のために、決算書の概要を3分くらいで読めるようにまとめたブログです。グラフを使って直感的に理解できるように努めます。個人的な銘柄研究の忘備録も兼ねています。リクエスト募集中。

アマゾン(ティッカー:AMZN)

どうもこんにちは。決算書マンです。

今回もみなさんお馴染みアマゾン (ティッカー:AMZN)の決算書を見ていきたいと思います。

もはや日常生活のインフラと化しているアマゾンですが、実際のところはどうなっているのでしょうか?

では見ていきましょう。

 

 

売上高

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※単位:百万ドル

 

売上高は順調に伸びていっています。

特に2016年→2017年の伸びは顕著で、実に4兆円ほど伸びています。

 

 

営業利益

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※単位:百万ドル

 

営業利益は急激に伸びていますが、2016年→2017年はむしろ微小に減っています。 

 

 

純利益

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※単位:百万ドル

対して純利益はここ数年で急激に伸びています。

 

 

売上高&営業利益&純利益

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※単位:百万ドル

 

全体的には成長傾向にあるようです。 

 

 

在庫回転日数

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※単位:日

 

在庫回転日数はそこまで変化がないようです。

 

 

売上高&在庫回転日数

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※左軸:売上高(百万ドル) 右軸:在庫回転日数(日)

 

在庫回転日数はほぼ変わらないのにも関わらず、売上高は伸びていっています。

つまりはビジネスは絶好調。

 

 

流動比率 

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手元流動性はギリギリのラインをキープしています。

ただアマゾンの場合はキャッシュコンバージョンサイクル(仕入れ→販売→代金回収までの日数)がマイナス30日となっています。

つまりは仕入れの30日前に既に販売分のお金が入金されているという、説明していてよくわからない状況になっているため、資金繰りは比較的イージーです。

 

 

自己資本比率 

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自己資本比率は割と低めです。

流動比率と合わせると財務基盤は弱めということになるでしょう。

 

 

ROEROA

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利益効率はここ数年で良くなってきています。 

 

 

営業CF 

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※単位:百万ドル

 

営業CFと純利益の差が異様なことになっています。

これの主な原因は「莫大な減価償却費」です。 

ちなみに2017年の減価償却費は1兆円以上あります。

 

 

実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)

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※単位:百万ドル

 

2017年にかなりお金を使っていることがわかります。

内訳は「設備投資:会社買収=4:6」くらいです。

 

 

実質FCF

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※単位:百万ドル

 

2017年にはさすがにお金を吐き出しています。 

 

 

設備投資比率

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なんだかんだで設備投資費はけっこう使っているようです。 

 

 

まとめると、

 

・全体的に成長傾向(ビジネスは絶好調)

・利益効率も改善傾向

・財務基盤は弱め

・設備投資費はけっこうかかる

 

ということになります。

 

バリュエーション的にはそこまで安くなさそうですし、今後も現在のような好調な展開が続くのかはわかりませんが、少なくとも今後の業績の動向は追っていきたい企業です。