3分で読める決算書

「投資はしたい!けど決算書は読めない!」という人のために、決算書の概要を3分くらいで読めるようにまとめたブログです。グラフを使って直感的に理解できるように努めます。個人的な銘柄研究の忘備録も兼ねています。リクエスト募集中。

ビザ(ティッカー:V)

どうもこんにちは。決算書マンです。

今回はビザカードでお馴染みのビザ (ティッカー:V)を取り上げます。

では見ていきましょう。

 

 

売上高

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※単位:百万ドル

 

売上高は順調に伸びていっています。 

 

 

営業利益

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※単位:百万ドル

 

営業利益も順調に伸びていっています。

 

 

純利益

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※単位:百万ドル

売上高・営業利益の伸びに比べて純利益は2017年までは平行線をたどっています。

しかし2018年にジャンプアップ。何が起こった? 

 

 

売上高&営業利益&純利益

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※単位:百万ドル

 

全体的にはグングンと成長しているようです。 

 

 

在庫回転日数 と 売上高&在庫回転日数

 

ビザは在庫を持っていない&売上原価がかからないので、在庫回転日数はありません。

つまり、無から有を生み出しているということになります。なんだそりゃ。

 

 

流動比率 

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手元流動性はフツーのようです。

 

 

自己資本比率 

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自己資本比率は直近3年間では一定ですが、一時期から見ると下がっています。

水準としてはとりあえずフツーではあるけれども。

 

 

ROEROA

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2018年に純利益が急増した影響でROEが高まっていますが、ROAはそこまで変わっていません。

利益効率を保ちながら成長しているといった感じです。

 

 

営業CF 

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※単位:百万ドル

 

経営は割と堅実なようです。 

 

 

 

実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)

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※単位:百万ドル

 

2016年にはお金をけっこう使ったようですが、他の年はビックリするくらいお金を使っていません。

 

 

実質FCF

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※単位:百万ドル

 

2016年はお金を使ったので仕方ないとして、他の年はキッチリと自由資金をキープ出来ているようです。

 

 

設備投資比率

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毎年の設備投資に全然お金がかかっていないことがわかります。

これは異常なレベルです。 

 

 

まとめると、

 

・会社は利益効率を保ちながら順調に成長している

・財務基盤は普通

・「在庫ゼロ・原価ゼロ・設備投資費全然いらない」という異常なまでに効率性が高いビジネスを展開している

 

ということになります。

 

バリュエーションは何とも言えないかもしれませんが、ちょっとこの会社の業績は今後も要チェックかもしれません。