アップル(ティッカー:AAPL)
どうもこんにちは。決算書マンです。
今回はアイフォンでお馴染みのアップル(ティッカー:AAPL)の決算書を見てみようと思います。
ちなみに私は以前までウィンドウズフォンユーザーでしたが、5年前にアイフォンユーザーに宗旨替えしました。
では見ていきましょう。
売上高
※単位:百万ドル
売上高は微増しています。
全体的には増加傾向。
営業利益
※単位:百万ドル
営業利益は2015年が最高益で2018年でもまだその水準に追いついていません。
全体的には安定といった感じです。
純利益
※単位:百万ドル
純利益は2018年に最高益を叩き出しているようです。
売上高&営業利益&純利益
※単位:百万ドル
全体的には少しずつ成長していっているような感じです。
在庫回転日数
※単位:日
在庫回転日数は割と増えている印象です。
といっても生産→販売まで10日で一巡してしまうので速いっちゃ速いですが。
売上高&在庫回転日数
※左軸:売上高(百万ドル) 右軸:在庫回転日数(日)
なんとなく売上の増加に合わせて在庫回転日数も増加しているような感じです。
在庫の回転は遅くなっているけれども、売れ行きにはあまり陰りがないような感じだと思います。
手元流動性は割とギリギリのラインです。
自己資本比率は年々低下していっています。
近年では自社株買いと配当による株主還元を強化しているので純資産が減っていっています。
ROEは上昇基調でROAはどちらかと言うと低下基調といった感じですが、そもそもROEは40%を超えるウルトラ高収益体質なのと、ROAが10%以上あるのは良い意味で異常です。
つまりは信じられないほど利益効率が良いということです。
営業CF
※単位:百万ドル
営業CFと純利益はだいたい同じようにアップダウンしています。
実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)
※単位:百万ドル
今回から営業CFとの比較が出来るようにしました。
これを見ると一目瞭然なのですが、企業買収を含めても投資に全然お金がかかっていないことがわかります。
実質FCF
※単位:百万ドル
その結果生み出されたのが、少ない年(2014年)でも4兆円を超える莫大な自由資金。
桁がここまで来ると意味不明です。
設備投資比率
先にも確認した通り、設備投資費が全然かからないことがわかります。
超効率的なビジネスであることがわかります。
まとめると、
・全体的な業績は少しずつ成長していっている
・異常なまでに利益効率が高い
・財務基盤は弱め
・毎年莫大な金額の自由資金が手元に残る
・設備投資費が全然かからない超効率的なビジネスを行っている
ということになります。
アイフォンが今後も売れ続けていくのかはわからないのと、ここには書いていませんが近年では株主還元を強化していて純利益の100%近くを吐き出しているので成長はあまり望めそうもないですが、少なくとも現状では時価総額世界一も納得のスーパー優良企業であることは間違いないです。