バンク・オブ・アメリカ(ティッカー:BAC)
どうもこんにちは。決算書マンです。
今日は特別企画「バフェットのポートフォリオ」でも触れたバンク・オブ・アメリカ(ティッカー:BAC)を取り上げようと思います。
なぜにJPモルガンチェースやシティグループでなくバンク・オブ・アメリカなのか?
答えは「リーマンショック時に有利な条件で優先株を取得出来たから」なのですが、それでもその優先株を普通株に転換していまだに保有し続けている理由が見つかればなと思っています。
では見ていきましょう。
売上高
※単位:百万ドル
売上高はデコボコしていますがそこまでドラスティックな変動ではなく、概ね安定と言った印象を受けます。
営業利益
※単位:百万ドル
2014年にヘコんでいますが、その後は順調に伸び続けているようです。
利益効率は高まっている模様。
純利益
※単位:百万ドル
純利益も営業利益と同じような変遷をたどっています。
売上高&営業利益&純利益
※単位:百万ドル
売上高はそこまで変わらないものの、営業利益と純利益は割と順調に伸びていっていることがわかります。
なんとなく成長傾向。
在庫回転日数 と 売上高&在庫回転日数 と 流動比率
原価がないのと、銀行なので流動資産・流動負債の表記がないので今回は省略します。
そしてあまり変わっていない。
利益効率は少しずつ良くなってきているようです。
いかにもバフェットが好みそうなパターン。
営業CF
※単位:百万ドル
こちらは何だかよくわからない感じになっています。
実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)
※単位:百万ドル
全然お金を使っていないことがわかります。
というか実質投資CFはちょいちょいプラスになっています。
実質FCF
※単位:百万ドル
自由資金は毎年2兆円以上をコンスタントに残せているようです。
2013年の9兆円は異常なレベル。
設備投資比率
さきも見た通りに設備投資にはほとんどお金がいらないようです。
これもバフェットがいかにも好みそうなパターン。
まとめると、
・売上は横ばいだが、年々利益効率が良くなってきている
・設備投資に全然お金がいらない
・ここ数年間は毎年2兆円以上の自由資金を残せている
ということになります。
ちょっと気になったのでJPモルガンチェースとシティグループも調べてみたのですが、JPモルガンチェースは業績自体は伸びているものの利益効率は横ばいで、シティグループは業績及び利益効率が少し悪くなっている感じでした。
そして両者に共通して言えるのはCF計算書があまり芳しくないということです。
ちなみに設備投資に関してはバンカメと同じく全然お金がかかっていないようでした。
おそらくバフェットがバンカメを保有し続けている理由は大手銀行の中でも「伸びしろがある」ということが大きいのではないかと思います。
ROEやROAの絶対値ではJPモルガンチェースに敵わないのですが、事実少しずつ良くなってはいるので、そういうところを評価しているのではないかと。
日本にいるのでバンカメなどについては実感がないのですが、決算書を見ているとニュアンスだけはなんとなくわかる感じです。