3分で読める決算書

「投資はしたい!けど決算書は読めない!」という人のために、決算書の概要を3分くらいで読めるようにまとめたブログです。グラフを使って直感的に理解できるように努めます。個人的な銘柄研究の忘備録も兼ねています。リクエスト募集中。

特別企画「有名投資家のポートフォリオを見てみよう~ウォーレン・バフェットのポートフォリオ~」

どうもこんちには。決算書マンです。そして明けましておめでとうございます!

年末年始は(日本市場は)取引がないので決算書を読むのに時間が使えて最高ですね!

相変わらず決算書をずっと読んでいたのですが、ふと「有名投資家のポートフォリオっていまどうなってるんだろう?」という疑念が湧いたので、紅白をBGMにEDGARに提出されている有名投資家のForm13を読み漁って年を越しました!

おかげで朝起きたら目が痛いです。

そして色々と見ていたらポートフォリオの変遷が意外と面白かったので、今回から特別企画と題して「有名投資家のポートフォリオを見てみよう」ということを定期的にやっていこうと思います。

基本的には有名投資家のポートフォリオのトップ5銘柄の直近3年間の経年変化を追っていくものになります。(債券・オプション・ワラント優先株のポジションも公表している投資家もいるので、それも含みます。)

そしてポートフォリオを見ていって、「この企業は一体なんだ?」と思ったものは本編でピックアップして見ていく形にしていこうと思っています。

ただし「こうした方がもっと面白そうだ。そして自分の役に立ちそうだ。」と思えばやり方を変えますのでご了承下さい。

記念すべき(?)第一回は投資の神様ことウォーレン・バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイポートフォリオを見ていきましょう。

一昔前までは「ウェルズ・ファーゴ」「アメックス」「コカ・コーラ」「P&G」の4銘柄が「ビッグ4」と呼ばれてバフェットの投資先として有名でしたが、その後どういった変遷をたどり、そして今はどうなっているのでしょうか?

まずは2016年からです。

 

f:id:prospectus:20190101130743p:plain

※単位:千ドル

 

1位:ウェルズ・ファーゴ(2兆6千億円)

2位:クラフト・ハインツ(2兆4千億円)

3位:コカ・コーラ(1兆7千億円)

4位:IBM(1兆1千億円)

5位:アメックス(1兆円)

 

「ビッグ4」にいたP&Gが脱落してクラフト・ハインツとIBMがこの時点ではトップ5銘柄に入っています。

そして近年のバフェットの投資先として最も驚かれたIBMが4位にランクインしています。

というか上位5銘柄で全体のポートフォリオの約70%近くを占めているので「超集中投資」は言行一致しています。

 

 

 

f:id:prospectus:20190101130755p:plain

※単位:千ドル

 

1位:クラフト・ハインツ(2兆8千億円)

2位:ウェルズ・ファーゴ(2兆6千億円)

3位:コカ・コーラ(1兆6千億円)

4位:IBM(1兆3千億円)

5位:アメックス(1兆1千億円)

 

2016年→2017年はトップ5の顔ぶれは変わっていません。

金額に関しては買い増したり一部売却したり、株価の上下があるのでなんとも言えない感じです。

 

 

 

f:id:prospectus:20190101130805p:plain

※単位:千ドル

 

1位:アップル(2兆8千億円)

2位:ウェルズ・ファーゴ(2兆8千億円)

3位:クラフト・ハインツ(2兆5千億円)

4位:バンク・オブ・アメリカ(2兆円)

5位:コカ・コーラ(1兆8千億円)

 

ここに来て顔ぶれがかなり変わりました。

アメックスとIBMが脱落し、代わりにアップルとバンク・オブ・アメリカが一気に台頭してきています。

ちなみにバンカメ(※バンク・オブ・アメリカ)はここに来て一気に買ったのではなく、2008年の金融危機の際に優先株を取得しており、それを普通株に転換したためにいきなりポートフォリオ上に現れたカタチになっています。

っていうかバンカメってまだ持ち続けるほど良い企業だったっけ?

この企業に関してはちょっと調べてみたい欲が出てきました。 

 

 

f:id:prospectus:20190101130817p:plain

※単位:千ドル

 

1位:アップル(5兆7千億円)

2位:バンク・オブ・アメリカ(2兆5千億円)

3位:ウェルズ・ファーゴ(2兆3千億円)

4位:コカ・コーラ(1兆8千億円)

5位:クラフト・ハインツ(1兆8千億円)

 

最後に直近に公表されている2018年11月14日時点のバークシャー・ハサウェイポートフォリオを見ていきます。(次回はおそらく2019年2月頃に発表)

アップルだけで全体の4分の1以上を占めています。なんじゃこりゃ。

顔ぶれ自体は2018年2月時点と変わりませんが、アップルの存在感が明らかに増していることがわかります。

たぶんバフェットの弟子のトッド・コームズさんのアドバイスがあったのかと思いますが、基本的にはバフェットはアップル(というかiPhoneとかMacとか)を「日常生活に必要なもの」と見做しているのかと思われます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

「IT企業は理解できないから投資しない」と言ってきたとされているバフェットがここ数年で認識を少しずつ修正しつつあることと、ビッグ4の不動の一角だったウェルズ・ファーゴがバンカメに取って代わられつつあることなど時代に合わせて柔軟にポートフォリオを変えていることがわかりました。

とりあえずバンカメは一度調べてみようと思うのと、今後もバフェットのポートフォリオを追っていこうと思います。

そして今後の予定としては伝説の投機家ジョージ・ソロスのソロス・ファンドやリーマンショック時にとてつもないリターンを稼ぎ出したジョン・ポールソンのポールソン&カンパニー、日本でも有名なアクティビスト兼ちょいワル親父のダニエル・ローブのサード・ポイントなどを取り上げようと思っています。

 

なお随時リクエスト募集中なので、もしリクエストがあったらコメントに書いて頂ければと思います。私自身も勉強になるので、よければお願いします。