3分で読める決算書

「投資はしたい!けど決算書は読めない!」という人のために、決算書の概要を3分くらいで読めるようにまとめたブログです。グラフを使って直感的に理解できるように努めます。個人的な銘柄研究の忘備録も兼ねています。リクエスト募集中。

マスターカード(ティッカー:MA)

どうもこんにちは。決算書マンです。

今回はマスターカード(ティッカー:MA)を取り上げます。

「同じクレジットカードだったらマスターカードよりもビザの方が使えるお店が多いから、マスターカードを得てして選ぶ理由はあるのか? 」という個人的な疑問を抱えています。

 

 

売上高

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※単位:百万ドル

 

売上高は順調に伸びています。

 

 

営業利益

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※単位:百万ドル

 

営業利益も割と順調に伸びています。

 

 

純利益

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※単位:百万ドル

純利益もまた然り。

こちらは2017年には少し落ち込んでいます。

 

 

売上高&営業利益&純利益

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※単位:百万ドル

 

全体的には成長傾向にあるようです。

 

 

在庫回転日数 と 売上高&在庫回転日数

 

この会社は「原価率ゼロ」「在庫ナシ」のビジネスモデルなので上記2指標は今回は省略します。 

 

 

流動比率 

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流動比率はフツーな感じです。

 

 

自己資本比率 

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自己資本比率は段々下がっていっています。

おそらく株主還元をしまくっているのでは? 

 

 

ROEROA

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自己資本比率の低下&純利益の増加によってROEがグングン伸びていっています。

ROAは低下傾向に見えますが、そこまでドラスティックな変化はしていないようです。 

つまりは概ね利益効率は維持出来ている印象です。

 

 

営業CF 

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※単位:百万ドル

 

営業CFと純利益はあまり乖離がないようです。 

 

 

実質投資CF(設備投資の売買+子会社の売買)

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※単位:百万ドル

 

全然お金を使っていないようです。 

 

 

実質FCF

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※単位:百万ドル

 

毎年コンスタントに一定の自由資金を残せているようです。 

 

 

設備投資比率

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やはり設備投資に全然お金を使っていないようです。

非常に効率的なビジネス。 

 

 

 

まとめると、

 

・会社は成長傾向(利益効率は一定に保てている)

・財務基盤はビミョウ

・「原価ゼロ」「在庫ナシ」「設備投資費全然いらない」という超効率的なビジネス

 

ということになります。

 

ROEとROAの水準を以前に取り上げたビザと比較してみると、マスターカードの方がお金を稼ぐのが上手いようです。

この会社はこれからもチェックしていこうと思います。